今こそ『G1 X Mark II』じゃね?
多分、世界一酷使された筆者の『SONY DSC-RX100』ですが、過去に一度修理に出しているし、そろそろ2年超えで使っている為、かなりボロボロで御座います。
ま、ガチンコ取材の時は必ずカメラは2台持ってく事にしているのですが、普段は1台で済ませたいので、そろそろ後継機を買うタイミングかなと。
と、言う訳であれこれ調べて探して価格調査した結果、”Canon デジタルカメラ Power Shot G1 X Mark II”を購入しました。
ちょっとカメラに詳しい人なら『G1 X Mark II』が4万円なら買いってのは理解出来ると思うのですが、そうでない人だと「なんで4年前のカメラを4万円で買ってんの?情弱なの?」って感じだと思うので、今回は何故筆者が『G1 X Mark II』に決めたのかを長々と語っておきましょう。
「正直、安かった」
勿論、キャノンのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)のフラッグシップ(最高峰)の血統、レンズの画角、性能、明るさ、フォーサーズを上回りAPS-Cに近いセンサーサイズ等々、機能的な面も筆者の要求を満たしていたってのはありますが、あえて言おう!
「枯れたデジカメお買い得であると!」
ま、そう言った意味では『RX-100』も古いデジカメでして、お値段がぐっとリーズナブルになってから買った訳ですが、やはり値段の高い最新機種よりも「一昔前の高性能なデジカメが安く買える」って事で、古いデジカメも新品なら選択肢に入るかなと。
ここら辺、これまたカメラをやらない人には「最新機種の方が性能が良いに決まってるでしょ!」と思うでしょうが、デジカメ黎明期ならともかく、すでに大きな技術革新も滅多になく、熟成期とも呼べる時期になった今のデジカメ界隈、そんなに「カメラとしての大きな性能の差は無い」って事は知っておいた方が良いと思います。
勿論、新しい機種の方が画像処理エンジンも最新ですので、オートフォーカスの精度が良かったり速かったりはしますが、そこら辺はデジカメ次第って面もありまして、新型だから2倍、3倍速いって訳ではありません。
しいて言うなら「4K動画が撮れる!」みたいなメリットはありますが……4K動画って必要です?
確かに綺麗な動画ではありますが、その分だけファイル容量もまんまデカいので、よほど素敵な動画を残すんで無ければフルHDで十分かなと。
ま、4K動画が撮れるって事はフルHDでも録画出来るので、対応してるに越した事は無いかもですが、筆者的には絶対使わない機能です。
(あと数年は使わない予定)
むしろ、デジカメと言うかカメラの基本である「綺麗な写真を撮りたい!」ってポイントこそ一番大事な部分でして、筆者的にはソコを重視して『G1 X Mark II』を買った訳ですな。
今の所、まったくもって気に入った『G1 X Mark II』ですが、この大きさだけは微妙ですな……。
ミラーレスの『キャノン EOS M』と比べても、デカいくらいのコンデジって一体……。
『G1 X Mark II』どうでしょう?
古いとは言えキャノンのコンデジ最高峰、センサーサイズも大きいので、プロが使えばミラーレス機(フルサイズじゃない方)に匹敵する写真が撮れる訳でして、デジカメとしての性能は文句無しで御座います。
もっとも当サイトでも写真は800✕533サイズですので、ぶっちゃけ前の『RX-100』と比べて、格段に写真が良くなるかっちゅうたらそうでも無く、腕がまったく同じならチョット綺麗な写真が撮れるくらいだとは思いますが。
ですので、『G1 X Mark II』は重さも500g超、大きさもコンデジにしてはコンパクトじゃないので使い勝手の良さを考えると”過剰な性能”と言えなくも無いのですが、1㎜でも良い写真を撮りたいと思ったら、過剰な性能も過剰ではない可能性……あると思います。
また『G1 X Mark II』は、ある意味”上級者向けコンデジ”ですので、各種設定が細かい所まで出来るっぽいのはナイスですし、プロのライターとして仕事するなら、セカンドカメラとして使えるくらいの性能はあるので、持っていて損はないかなと。
しいて言うなら「USB充電出来ない」ってのは微妙でして、外出先でモバイルバッテリーから『G1 X Mark II』にケーブルで直接充電出来ないのは、間違いなくデメリットで御座います。
もっともUSB充電出来る『RX-100』も、2年間使い倒して一度もモバイルバッテリーで充電する危機が訪れた事は無いので、あくまでも「USB充電出来ると荷物が一個減る」くらいの差でしかない可能性……あると思います。
ブログで使えるデジカメとは?
ブログによりけりですが、筆者みたいな食べ物系なら「センサーサイズ1インチ以上」なら良い写真が撮れるかなと。
次にレンズの明るさも大事でして、やはりf値2.0(レンズの明るさ)は欲しいですね。
照明の暗い店も多いので、フラッシュや補助光無しで写真撮るなら”f値2.0”は絶対です。
(f値2.5以下は使い物にならない)
で、後は広角側で28㎜、出来れば24㎜だと、テーブルの上の料理とか椅子に座ったままで写真に収まると思います。
後はマクロと言うか”最短撮影可能距離”も大事でして、やはり5㎝、6cmまで近寄れないと面倒です。
(引きで撮るだけ撮ってトリミングする手法もありますが)
で、ここら辺の性能を全部コミコミにしたミラーレス(レンズ交換可能な奴)って意外と無いと言うか、マクロレンズ必須になっちゃうんで、コンデジの中からチョイスする必要がある訳ですよ。
ちなみに上記の条件を満たすコンデジって、ほぼほぼ4万円前後くらいの値段でして、古い『RX-100』なら35000円、そこそこ新しい奴なら5~10万円ってのが相場でしょうか?
もっともデジカメって上を見たらキリが無い世界でして、15万とか20万円ってのも存在しますが、ラーメン撮るくらいでしたらMAX10万円チョイで最高の性能が手に入ると思います。
あとブログなら……あまり取材申請するパターンも無いんで好きなデジカメで写真を撮れば良いのですが、ライターとしてガチ取材ですと「デジイチを持って行かないと失礼に値する」みたいな空気もあるんで、プロとして活動するならデジイチを持って行くのはマナーで御座います。
勿論、写真的にはネットで使うならコンデジでも大差ないし、なんならiPhoneでも良い写真が撮れるなら機材は問わないのですが、取材される側としては「え?そんな小さいカメラで撮影するの?大丈夫なの?」みたいな不安感が芽生えるので、有無を言わさずデジイチ、最低でもミラーレス(レンズ交換可能なソレっぽい奴)は持って行く必要がありますね。
で、実際にはデジイチでちゃちゃっと撮影してから、使い慣れているコンデジで「一応、押さえで撮っておきます!」とか言いながら、本チャン写真を撮ったりもします。
いや、確かに一眼レフで全部出来そうに思えるでしょうが、麺リフトとか片手でカメラを持って撮影する必要があるので、助手を用意出来ないなら片手で撮影出来るコンデジもわりと必須アイテムなんですよね~
逆に取材申請もしてないのに動画を撮ったり一眼レフでガチンコ撮影するのは、人としてどうかと思います。
まあ、千歩譲ってミラーレス、ミラーのショック音がしない無音仕様なら……それでも微妙ではありますが。
やはり大きなカメラは周囲への威圧感があるので、スナップショットの域を出ないくらいカジュアルな雰囲気のデジカメを使用するのが大人のマナーかなと。
と、言う訳でプロとして活動するかどうかは別にして、スマホのカメラ性能もグイグイ上がって来ている昨今、せっかくコンデジを持ち出すならば、そこそこの性能があるコンデジでないと意味がないって事ですよ。
まあ、4万円ってプレステ4とか買えちゃうんで、安いとは言えない価格かもですが、カメラ好きなら『G1 X Mark II』が4万円は買いだと思うので、気になる人は値段の動きを注視してみたらいいじゃない。
(多分、今が最安値だとは思いますが!)