圧倒的にアップデート!
と、言う訳で真面目にアルバイトした結果、普通の人並みの収入を得たので、このタイミングでキッチン周りのアップデートをするパターンで御座います。
いや~、もう10年20年早くアップデートしとくべきだった説でして、料理好きなら道具は早いうちから良いモノを揃えておくべきかなと思った次第。
って事で、アウトレットでガチ包丁が安く売っていたので、そこは買ってみるでしょ~
包丁の選び方
ちなみに筆者、そこまで包丁マニアでは無いけれども、昔々からナイフマニアだったので、包丁に関しても色々とコダワリがあったりして?
良く言うのが、やはり「最初は三徳包丁買っておけ!」説ですけれども、まあ本当に何も分からない人は、テキトーに三徳包丁を3千円以内で買ったら良いと思います。
ま、良く居る「包丁なんか100均で十分!」って言う人は、まあお前がそう言うのなら、そうなんだろう、お前にとってはなって話ですんで、それを否定はしないけれども、100均の包丁で十分って人は、所詮その程度の腕前(略
ちなみに包丁を買う時に大事なのは、やはり目的が明確な方が良い説でして、どんな料理を作る事が多いのかってトコロがスタート地点で御座います。
うん。
そこも曖昧な人は、わりと万能な三徳包丁(略
より高みを目指すなら牛刀(略
刃物は素材が大事です!
そして!
包丁に限らずですが、やはり刃物は形状や長さの他にも、何気に材質(素材)が大事ですんで、そこら辺まで見極められるようになると、ハズレの刃物を買わずに済むぞと。
ちょっと前の空前絶後なキャンプブームで、やたらと”モーラナイフ”が流行りましたが、あれも素材によりけりですからね~
今までステンレスの刃物しか使った事が無い人ですと、カーボンスチール的な材質のナイフを使うと、そりゃ感動するでしょうけれども。
ま、一応は書いておきますと”モーラナイフ”って、所詮は安い実用ナイフですんで(略
って事で、今回は多層鋼包丁の他に”青紙”のも試してみようかなと。
一応、青紙の出刃包丁は持ってるし、ナイフはステンレスよりも鉄派ですんで、それなりメリットは知ってますし?
ダマスカス包丁とは、なんぞや?
ちなみに最近流行りなのが”ダマスカス包丁”とか、”ダマスカスナイフ”と呼ばれる多層鋼の刃物で御座います。
ま、ダマスカスの定義はあれこれあって、とりあえず「今現在は純粋なダマスカス鋼はない!(キリッ」って人が居る感じかな?
いや、実は今でも貧困国ではバイクのチェーンを材料に使って、焼いて叩いて刃物を打ち出す事もあって、それだと違う素材の鉄同士が混ざって、ダマスカス模様が出る(略
そんな訳で、今現在は製鉄技術も発展して、不純物まみれって事がない為、均一に(略
なので、この写真みたいな模様があるのは、単純に”多層鋼”を叩いた時の模様と言うか波紋で御座います。
そして!
ココで超大事な事なので書いておきますが、ぶっちゃけダマスカス的な多層鋼は、性能的にアドバンテージがある訳ではなく、あくまでも”ロマン枠”である事は知っておいても損はないぞと。
なんなら、それっぽい模様をレーザー加工で入れた偽物も(略
もっとも、そもそも日本の牛刀って日本刀の技術がベースでして、あまりに西洋の牛刀が切れなさ過ぎた為、元刀鍛冶職人の人達が、日本刀も作れなくなった事ですし、じゃあ牛刀を作りましょうか~ってトコロが、和製牛刀のスタート地点で御座います。
なので、わりとガチな和製牛刀ですと、真ん中に硬い鋼や合金を使い、それを柔らかい鉄やステンレスで挟んで、切れやすさと粘りを同時に持たせていたりして?
刃物を知らない人ですと、硬いのが最強って思うでしょうが、ただただ硬度が高いだけだと、あっさり刃が欠けたりするし、硬い素材だけでナイフや包丁を作ると、研ぐのが鬼大変(略
ですんで、今現在でも高級な包丁(洋包丁)ですと、大体は3層構造になってる訳で御座います。
ゆえに、わりと昔はダマスカス的な多層鋼、マジでマニア向けのナイフくらいだったのですが、海外から日本の包丁が注目されるようになってからは、カッコイイって理由で、色々なメーカーからガチに使える本物の多層鋼包丁が発売されたぞと。
あえて”錆びる”と言う選択肢!
で。
今は刃物に使われる鋼材もメチャメチャ進化したので、様々な刃物用の合金が有りまして、昔みたいに「プロは鋼1択!(キリッ」って訳でも無くなったものの、なんのかんのと今でも鉄的な鋼(スチール)も多くの人に使われている訳ですよ。
なんか錆びなくて良く切れる包丁が出たら、錆びやすい鋼は駆逐されて、無くなっちゃいそうなもんですけれども、やはりソコは”用途”によりけり、昔ながらの鋼が有利だったりする事もあるぞ~って。
って事で、この『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』で御座います。
いや、やはり洋食の現場ですと、ほとんどのシェフはステンレス系の錆びない包丁だと思いますが、今でも和食の現場、特に魚を捌く寿司屋ですと、まだまだ青紙や白紙が多いかな~って。
ちなみに青紙1号とか白紙1号とか種類があるけれども、そこら辺はググレカスでお願いするぞと。
そんな訳で、基本的にダマスカス的な多層鋼は、錆びにくい素材で挟んでいる為、そこまで錆に注意する必要は無いけれども、この青紙鋼だと洗ったら自然乾燥は不可でして、ちゃんと水気を拭き取っておかないと、たったの一度で錆びるので要注意!
もっとも?
錆びたら磨けば良いだけですんで大丈夫だ、問題ない。
ん~……今回の包丁はどれもアウトレットでして、超絶に古い在庫(多分、20年30年前)が放出されたと思われ、それなり薄っすら錆が浮かびそうですんで、まずは”ピカール”で磨いておけと。
「そこはガチ勢なら砥石だろ!」って思うでしょうが、この『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』は叩いて作っている故に、微妙な反りとかもあるんで、砥石をかけても凹んでる部分は研げないし磨けないぞ~って。
ま、そもそも刃の部分以外の僅かなへこみとかは、性能上問題ないので、この『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』が不良品って訳ではないぞと。
そして!
一応は正直に書いておきますと、この『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』を毎回使うかっちゅうたら、多分に今の”ポルシェ牛刀”の方が楽チンかつ使い慣れているので、そこまで出番は(略
やはり包丁は用途によりけり、複数本を使い分けるのがベストですからね~
『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』総評
と、言う訳で青紙鋼の刃物に関しては、分かってらっしゃる方にしかオススメ出来ない説で御座います。
いや、わりと商品レビューとかでも、「アルミフライパンに小さな傷があった!」とか書かれちゃう時代ですんで、この『光月 本鍛造青紙鋼 三徳包丁』とかですと、下手すりゃ返品されちゃうぞと。
ま、確かにチョット傷も多かったので、そこら辺は微妙ですけれども、実用品として使う前提ですんで、このくらいの傷でガタガタ言う事は無いけれども。
気になる切れ味の方ですが、そこは流石にガチ包丁ですんで、超絶に素晴らしい切れ味である事は、保証出来ると思いますね~
(まだニンニクしか刻んでないけれども)
堺孝行 【プロの料理人が愛用するブランド】 ダマスカス 牛刀 包丁 240mm V金10号 vg10 万能包丁 33層槌目 ...
そして!
ダマスカス的な多層鋼の方ですが、コチラも良い感じでして、やっぱ”光月”(現 武蔵国光月)の包丁は素晴らしいと思います。
一応は補足しておきますと、この多層鋼包丁については、あまりに年式が古い為に情報が無いけれども、多分に芯はVG10ですんで、切れ味的には申し分ないかなと。
いや、刃物専用の鋼材ってそんなに種類が多い訳じゃ無いので、日本でダマスカス的な多層鋼ですと、やっぱ33層のVG10が多いので。
ちなみに書いておきますと、まあまあ和製牛刀とかダマスカス的な多層鋼の包丁は今後も買えるけれども、鋼材を手で切り出して手で叩く、完全なハンドメイドの包丁ってのは、もはや絶滅危惧種ですんで、ぶっちゃけ「そのうち良い包丁を買おうかな?」とか思っていると、難しいかもですね~
いや、有名メーカーの包丁も素晴らしいけれども、やはり大量生産する為に機械化してる工程が大半でして、いわゆる”刀鍛冶”的な職人の技が入ってる部分は、ちょっと少なめだぞと。
うん。
まあ、それはそれで包丁としての性能は、そこまで大差ないかもですんで、実用包丁としては手作りな必要も無いかもですが。
だが、しかし!
ガチに日本伝統の技術、すなわち日本刀の集大成が、この手作りな包丁にはある説でして、そこら辺のロマン枠も踏まえると……買う1択じゃない?
確かに性能面でアドバンテージがある訳では無いけれども、じゃあ性能面でマイナスがあるんですかっちゅうたら、それも無い訳でして、だったらロマンがある分だけ優位(略
そんな感じで、とりあえず一生に一度くらいは良い包丁を使った方が良いと思うので、とりあえず人生も半分が過ぎた人達は今一度、自分の包丁を見直してみたら良いと思いますね~