町中華って最高じゃね?
そもそもが昔ってファミレスとかのチェーン店も少なかったし、出前とか外食って言えば高確率で町のあちこちに存在する地域密着型中華料理店、すなわち”町中華”が日常だったのですが、あえて言おう!
「正直、今のうちにエンジョイしとくべしと!」
いわゆる中華料理をベースに日本人好みの味にアレンジ、もとい進化した町中華の美味しい料理を味わえるのも、あと十数年って感じでしょうかね?
勿論、上手く代替わりに成功する店もゼロでは無いのですが、やはり”安くて美味しい”をモットーに頑張っている地域密着型の町中華の場合、正直言えば薄利多売な面も有りまして、チェーン店がガンガンに出店し大手の外食産業が同じく薄利多売攻勢を仕掛けて来た今、二代目と言うか自分の子供に店を継がせるってのは難しい可能性……あると思います。
だが、しかし!
同じ薄利多売に見えますが、やはり工場で一括生産した冷凍食品やレトルトが中心の大手チェーン店とは違い、町中華は基本的に全て手作り、しかもその地域の特色と言うか売れるメニューを軸に「独自の味わい」がある感じでして、その本質は同じ飲食店でありながらも、まったく別方向に進んでいるのは特筆すべき案件かなと。
と言う訳でぶっちゃけチェーン店で食べる料理は”妥協の産物”でしかなく、本当に安くて美味しい料理を欲するなら町の小さな個人店に目を向けるべきでして、逆に一周回って今こそ町中華をフィーチャーする時代なんじゃなかろうか?
とは言え、やはり町中華ってテレビにも滅多に出ないし、雑誌などでも特集される事も希ですので、なかなか美味しい店を探すのが難しいジャンルでもある訳です。
つまり!
逆にインターネッツ全盛期な今、ちゃんとした情報源を確保しつつ、多くのサイトを並列的に検索し比較、自分好みの町中華を探すのは昔よりも簡単になった可能性!
と、言う訳で町中華をエンジョイ出来る時間は残り僅かと思われるので、今年はより一層”町中華”に注目してみようかなと思います。
ってか、軽くスルーしようと思っていたのですが、コレは流石に突っ込み案件だと思うので、あえて言おう!
「地域に溶け込み過ぎだろうがと!」
コチラの『江陽』は地元民的には、まさにド真ん中の町中華と思われますが、あまりに地域に密着し過ぎていて、完全に団地の中に埋め込まれている模様。
ま、今はGoogleマップでちょいちょいですし、『マルカワ』を目印にすれば道に迷う事も無いとは思いますが……。
ってか、ぶっちゃけネットが無い時代だったら、こういう店を探すのって無理ゲーじゃなかろうか?
『ボリューム満点セット・1』800円
こんな感じで、どうでしょう?
いや、確かに筆者もざっくり調べた感じ、コチラの『江陽』であれば定食系、なんならサービス定食みたいなラインを攻めるのが上策と考えますが、やはりサイトの視聴率と言うか読者の好みを考慮した結果、”ラーメン&チャーハン”みたいなセットメニューが鉄板かなと。
ま、言うまでも有りませんがコチラのメニューはラーメンもチャーハンもフルサイズのセットでして、色々なモノが値上がりしている21世紀の今、消費税込みで800円とか神価格だと思います。
さて。
この圧倒的なビジュアルを見れば一目瞭然、確実にチャーハンモチベの高まりを抑えられない予感ですが、やはりラーメンはマッハで食べないとですので、そこは心を鬼にしてラーメンから食べましょう。
ほほう……。
ぱっと見た感じは昨今の洗練された意識高い系ラーメンほどのインパクトは無いかもですが、良くみてみるとデフォルトで茹で玉子が半分付いていたりと、サービス感は満点ではなかろうか?
さらに!
このチャーシューの感じ……本物のチャーシューな予感で御座います。
いや、そもそもチャーシューに本物と偽物が存在するのかって話ですが、チャーシューの歴史を辿って行くとチャーシューとは煮豚では無く、あくまでも”焼き豚”でして、吊して焼くのが究極にして原点、まさに王道な訳ですよ。
ちなみにラーメン的には普通に”中華そば”って感じでして、動物系のスープに細麺、わりとライトなものの誠に美味しいラーメンに仕上がっています。
ん~……この美味しさならチャーシュー麺の単品も有りですね~
気になるチャーハンの方ですが……軽くヤバくね?
何がヤヴァイのかを説明するのも野暮なくらい一目瞭然なので、なんか言うのもアレなんですけれども、一応はそういう芸風でココまで続けているので、あえて言おう!
「肉がダブルだ……と?」
通常、チャーハンに使う肉はチャーシューかハムの2択、もしくは豚バラ肉って感じなのですが、この『江陽』はチャーシューとハムが両方入っています。
しかも!
どちらか片方だけでも十分過ぎる肉量なのですが、それがダブルで入っているので通常のザクの3倍は肉が入ってる可能性……あると思います。
肉の旨さがバリバリに出ているので味にメリハリが有りますし、肉が二種類なので毎回微妙に食べた時の味に変化が出るので、永遠に食べられる気がしますね。
ん~……コイツは久し振りに震えるチャーハンに巡り合ったんじゃなかろうか?
ご馳走さまでした!
『ボリューム満点セット・1』総評
”味、値段、ボリューム”の三拍子、さらに渋い団地の中にインサートされるロケーション等々、まさに町中華の名店と呼ぶに相応しい中国料理『江陽』である事を確認した次第です。
ま、存在自体は知っていたものの「座間ら辺の記事ってどうかな~?」みたいな雰囲気でスルーしていたのですが、やはり何事も体験してみる事が大事でして、食べる前から結論を出すのは駄目ですね~の典型パターンとなりました。
ちなみに『江陽』は平日の昼間でもチョイチョイ賑わう感じですので、時間に余裕を持って訪れる事をオススメする感じで御座います。
ここら辺、今の味と値段を維持してるのも少数精鋭で頑張っているからでして、そこら辺はユーザーサイドが理解すべきでしょうか?
と、言う訳で確実にヘビロテ入り案件な『江陽』ですので、是非みなさんも食べに行ってみて下さい。
『中国料理 江陽(こうよう)』営業時間
神奈川県座間市相模が丘4-6 カーサ相模台
営業時間 11:00~14:30 16:30~19:30
定休日 土日&水曜日
(土曜日は昼営業のみ)