『青島食堂』(秋葉原店)
東京都千代田区 神田佐久間町3-20-1
営業時間 11:00~18:00(スープ切れ次第終了)
定休日 火曜日
秋葉原で大人気のラーメン屋『青島食堂』
ちなみに『青島食堂』と言う店名ではありますが、食堂ではなくラーメン専門店である事を、予め報告しておきます。
いわゆる新潟県長岡市の地ラーメン、長岡醤油ラーメンの流れを組みます。
いや、流れを組むどころか、むしろド真ん中な感じでして濃口生姜醤油ラーメンの”総本山”となる『青島食堂』ですので、秋葉原に居ながら本物の”長岡系ラーメン”が食べられるって事になります。
正直、筆者はに長岡市で食べて来た訳ではないので、どの程度の再現度かは謎ですがネット上での評判は上々で、ほぼ本場の味そのままだそうです。
店の外観はシンプルそのものと言うか、むしろシンプル過ぎるだろ感はありますが、店内も小綺麗だし券売機も最新型なので、特にラーメンを食べるにおいて問題となる部分はありません。
食券を買うと店内のベンチで待つ事になりますが、この時に厨房から「食券を見せて下さい!」みたいな声が掛かるので、ベンチに座ったら厨房の動きを良く見て聞き逃さない様にして下さい。
基本、いつも行列の人気店ですが回転は悪くないので、30分も並べば大抵は美味しいラーメンにありつけます。
『青島チャーシュー大盛り』(900円)
ま、要するにチャーシュー麺って事でして、さして肉を欲していないとしても、この『青島食堂』ではチャーシューを食べるべきであります。
薄く切られたチャーシューは長岡系ラーメンならではの、深い色をした生姜醤油スープに馴染み、スープに肉の旨さをプラスします。
一応、生姜醤油ってなっていますが、個人的にはそこまでの生姜感は感じないでしょうか?
逆に、後付けで生姜をトッピングする形のラーメンの方が、ダイレクトな生姜感はあると思います。
むしろ、『青島食堂』の生姜は、わりとガッツリ脂の浮くスープをマイルドにし、醤油の尖った部分を丸くするみたいな、サポートに徹しているんじゃないでしょうか?
ですので、そこまでのジンジャー感はないので、死ぬ程の生姜嫌いでなければ違和感なくラーメンをエンジョイ出来ます。
『青島チャーシュー大盛り』(チャーシュー増し100円)
そして!
チャーシュー在りきの『青島食堂』は、なんと『青島チャーシュー』にさらにチャーシューを追加する事が出来ます。
ぶっちゃけ、コレがかなりキテまして、更にチャーシューを追加する事で美味さも倍増してしまう感じでしょうか?
ただ肉が増えたって言うよりも、旨味が増えたみたいな?
そして『青島食堂』と言えば麺の美味さも特筆すべき案件で御座います。
比較的、加水率も高めと思われる麺はスルっと入る反面、しっかりした小麦の美味しさを備えています。
麺は超大きな中華鍋みたいな奴で茹でられ、湯切りは当然”平ザル”です。この時点でリスペクトですね。
通常、ラーメンの麺は大きな鍋でゆったりと泳がせるように茹でて、それを平ザルで上げるのがベストです。
しかし、それでは一度に麺を茹でる量も少ないので、最近は業務用の麺茹でマスィーンを使用し、平ザルではなくテボを使う店が主流です。
ちなみに平ザルだと、何人前もの麺が鍋の中にあるので、きっちり1人前の麺を拾うのも難しいし、すくった麺を湯切りし”まとめる”のも難しいので、まずバイトレベルの店員では不可能で御座います。
『青島食堂』 総評
麺の説明をしていたら誌面が足りなくなった感はありますが、とにかく『青島食堂』は美味いと結論付けておきましょう。
しっかりしたスープの美味しさをバックボーンに、コダワリの麺、それを支える麺上げの技術、スープに馴染み味をプラスする大量のチャーシュー、どれもが高次元でまとまっています。
と、言う訳でこの『青島食堂』は秋葉原に訪れたなら必食であり、その期待を裏切る事はないと思いますよ。