『道』
神奈川県相模原市中央区 青葉2-7-12
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:00
8、18、28日は昼営業のみ
定休日 水曜日
相模原を代表する本格中華料理店『道』
いわゆる町中華、どちらかと言えば本格的な中華料理屋さんと言うよりは、定食屋寄りな店は数あれど、接待に使えるくらい本格的な中華料理屋さんは、何気に相模原には少なかったりします。
しかも!
この『道』はその経歴からして相模原どころか、横浜的に見ても間違い無く一流の中華料理店で御座います。
なかなか本格的な中華料理店には行かない筆者ですので、これは期待しちゃいますね。
『とんかつラーメン』(1080円)
はい、と言う訳で『とんかつラーメン』で御座います。
さも本格的な中華料理、せめてチャーハンくらいは食べるだろうと思わせて、いきなり変化球を投げるパターンです。
いや、実はこの『道』は父親が豚カツのプロフェッショナル、息子が中華の達人でして、そのフュージョンがこの『とんかつラーメン』なのです。
ですので、ココは敬意を表して『とんかつラーメン』を頂くのが筋ではないでしょうか?
とは言え、まず”とんこつラーメン”なら話は見えますが、『とんかつラーメン』なんか美味しい訳が無いだろう、そう思う人が多いのは重々承知で御座います。
しかし!
食べもせずに先入観だけで「おいしく無い」と決めつけるのは、実に器が小さいと思いますし、ちょっと見方を変えれば”パーコー麺”的な料理と思うとしっくり来ます。
嘘です。
流石に筆者もコレは明らかに”イロモノ”として捉えていました。
だが、しかし!
一口食べると普通に真面目なラーメン、しかも中華街で食べる中華料理店のチョットしたラーメンみたいな感じです。
気になる豚カツの方ですが、これがまた絶品である……だと?
どう考えても豚カツをスープに沈めたら、確実の衣が美味しくなくなるのは誰でも想像出来ます。
しかし!
その様な先入観から誰もが”豚カツをスープにインする”と言う方法を試していない可能性……そこに活路があると思います。
結論から言うと、スープに入った豚カツが、大気中にある時よりも美味しくなったかどうかは微妙ですが、スープを吸った豚カツの衣も、コレまたオツな予感がしたりしなかったりすると思います。
また、最後まで豚カツの衣が”スープに浸かりながらも剥がれなかった”のは、特筆すべき点でしょうか?
『かつ冷し中華』(1400円)
はい、と言う訳で夏は『かつ冷し中華』で御座います。
流石にテメー調子こいてんじゃねぇぞって声もあるかもですが、あえて言おう!
「漢は黙って食べてみろ!」
何せ今回は”魅惑の出会い”って銘打ってるので、明らかに不安があっても試さずには居られません。
まず、豚カツうんぬんの話は置いておくとして、何気にこの『道』の冷やし中華が美味しい事実……そこは認めざるを得ませんね。
そこら辺の適当な冷やし中華が、割と雑なスープを出すのに対し、この『道』のスープは一味も二味も違います。
甘みと酸味のバランスに胡麻っぽい感じ、恐らく芝麻醤辺りでコクを与えているので、非常にしっかりしたスープになっています。
純粋に冷やし中華として見た場合、ここまでの冷やし中華は相模原でも滅多にないと思います。
ちなみに豚カツの方ですが、豚カツは豚カツとして誠に美味しいのですが、果たして冷やし中華に乗せて、より美味しくなったのかと言われると微妙で御座います。
自分の中でしっかり気持ちを切り替えて、豚カツと冷やし中華……それぞれを美味しく感じる心の整理が必要ではないでしょうか?
『樽生ビール中セット』(972円)
そろそろ中華料理っぽいのを食べておかないと怒られる予感ですので、ちょっと『樽生ビール中セット』を頂きましょう。
気になる餃子の味ですが、流石に一味違うのかな?と思ったら、まあ餃子は普通だよねって感じでした。
逆に、普通に美味しいので『道』で餃子を食べるのも、ひとつの正解かと存じます。
ちなみに今回は普通に餃子でしたが、本格中華料理店である『道』には美味しい点心が沢山あるので、是非とも試してみて下さい。
『カツ丼』(1080円)
はい、完全に中華料理は関係無くなって参りました!
だが、しかし!
ここまで来たら後には退けないと言うか、この『道』の豚カツに対するパッションを受け止める必要があると思った次第です。
なんとも豪華な『カツ丼』ではないでしょうか?
蓋を開けるとズッシリした豚カツが卵をまとって鎮座しています。このオーラは只者では無い予感です。
結果……なまら旨い!と言わざるを得ませんね。
なるほど、無理矢理”中華料理”に豚カツをぶつけて来るだけの、豚カツの完成度の高さを感じました。
と、言うか相模原で一番美味しい『カツ丼』はこの『道』であると確信した筆者です。