福岡行ったら胡麻サバでしょ~
なんだかんだと博多ら辺には名物が多いけれども、絶対に食べるべき料理のひとつが”ごまさば”で御座います。
ま、読んで字の如く”胡麻をかけた鯖”なんですけれども、あえて言おう!
「福岡は鯖が生で食べれると!」
いや、コッチで言う生って、言うても酢で締めたりしてるのですが、福岡ら辺はガチの生で食べるぞと。
え~、なんでこの様なミラクルが発生するのかと言うと、確かにサバの鮮度云々も有りますが、実は日本海側と太平洋側では、アニサキスの種類が違うらしいですよ?
アニサキスは基本的に魚が生きてる時は、内蔵の方に寄生しているのですが、魚が死ぬと身の方に移動します。
その確立は太平洋側のアニサキス・シンプレックスだと約11%、日本海側のアニサキス・ピグレフィーは0.1%との事でして、100倍以上も違うみたいですね~
とは言え、日本海側にも微妙に太平洋側のアニサキス・シンプレックスが混ざる可能性もあるので、油断はならないけれども。
ついでに書いておきますと、やはり気温や海水温の変化のせいで、近年は福岡でもアニサキスによる食中毒が増えていて、やはり昔よりは危険度も増している模様。
さらに補足しておきますと”ワサビ、醤油、酢”などの調味料では、そう簡単に死なないので、ワサビを多めにして食べたトコロで、予防効果はほぼ無い模様。
言うても、醤油や酢に直に漬けたら、そりゃ塩分やpHの関係で効果はあるかもですが。
ちなみにアニサキスが寄生していても、ちゃんと加熱したら普通に食べれるので、やはり食べ物は加熱したモノが一番安全で御座います。
と、言う豆知識を脳味噌にブッ込んでから、市場会館にある『おきよ』に行ってみたら良いんじゃないですかね~
『おきよ』のメニュー
って事で、メニューの方は大体こんな感じ。
まあ、筆者もかなりの勢いで、福岡市内の美味しい店をリサーチしてますが、結果から言うとこの『おきよ』はリーズナブルだと思いますよ?
やはり福岡市内でも、店によりけり高い安いは有りますからね~
ん~……各種のフライや天麩羅も魅力的だし、この日はクジラを使ったメニューも多いので、そこら辺も気になりますな!
いや、日本も変な反捕鯨団体みたいなのから脱退したんだから、ガンガンに捕鯨したら良いと思うのですが?
単純に豚やら牛を育てるのにも、結構な量の穀物を使うので、結局は一周回って昔ながらの捕鯨が、意外と食料問題の鍵を解くキーになりそうですけれども。
「イルカやクジラは知能が高いから、食べるのは可哀想!」みたいな、お気持ち表明なんか何の役にも立たない説ですんで、そこら辺はガン無視で宜しいかと存じます。
ん~……ここら辺の一品を、各種の定食にアドしたら、かなり豪華になるかもでして、わりと『おきよ』のポテンシャルは高い予感。
『胡麻サバ定食』800円
こんな感じで、どうでしょう?
ん~……いかにも市場の食堂って感じの定食スタイルでして、こういうのが良いんですよね~
ちなみに『おきよ』はメニューにもよりますが、やはり市場ら辺にあるので、提供スピードは早めで御座います。
まあ、大体の昔の食堂って、メインを除くサイドは全て、小鉢に盛り付けた状態でスタンバイしてるし、メインも料理によっては、完成してますからね~
そして!
とりあず「胡麻サバとは、なんぞや?」って問いに対するアンサーは、こんな感じ。
ゴマサバ(魚の種類の方)では無く、単純にマサバをタレ的な醤油に漬け的な感じにして、胡麻をめっちゃかけた料理で御座います。
うん。
なんか文章で書いたら、そんなに美味しそうでも無いかもですが、九州の醤油は甘いので、わりとオツな味になるんですよね~
で。
実はゴマサバの歴史は浅くって、広まったのは1990年以降で御座います。
元々はサバではなく、ブリとかヒラメとかを、こんなスタイルで食べてたのですが、その後流通が良くなって新鮮なサバが生で食べれるようになると、ゴマサバが普及した模様。
「え?名物言うわりには、わりとニワカやん?」って思ったとしても、その思いは墓場まで胸のウチにしまっておいて欲しいと思います。
って事で、気になる味の方ですが、あえて言おう!
「生のサバって美味しいねと!」
いや、コレって多分に塩っぱい方の醤油だったら、また違う味になっちゃう説でして、九州の甘い醤油だから完成する料理かなと。
ご馳走様でした!
『胡麻サバ定食』総評
と、言う訳でやはり『おきよ』はイケてる説でして、この店もちょこちょこ食べに行っちゃう説。
まあ、歩いて行くとちょっと距離はあるけれども、周辺は長浜ラーメンの聖地ですんで、そこら辺とワンセットにすれば大丈夫だ、問題ない。
そして!
確かに生のサバが美味しいってのもポイントですが、それ以前に「なんでもかんでも胡麻をかける福岡の文化」がポイントでして、そこら辺も注目だと思いますね~
ってか、福岡の人ってよそに行ったら、すぐに卓上に胡麻があるか探しそうだし、刺身を出されると「え?胡麻かけんの?」とか思ってると思うと、なんか切ないな~って。
多分、他の地域的には「え?刺身に胡麻!?」って人が圧倒的多数でして、なんで福岡にだけ謎の胡麻文化が定着してるのかは、いつか調べてみたいと思います。
と、言う訳でとりあえず福岡行ったら、一回くらいは食べて欲しいゴマサバなので、是非みなさんも『おきよ』に行ってみて下さい。
『おきよ』営業時間
福岡県福岡市中央区長浜3-11-3 市場会館
営業時間 9:00~15:00 18:00~21:30
定休日 日曜日