『大つけ麺博大感謝祭』第2陣
新宿の大久保公園で開催中の『大つけ麺博大感謝祭』(ラーメン&つけ麺ALL500円)も、いよいよ第2陣と言う訳でして早速筆者も食べに行って参りました。
ちなみに今回、マッハで9杯食べたのですがパソコンが壊れた結果、パソコンの復旧に24時間ほどかけたので、まあ今のタイミングで記事出るよね的な何かです。
SNS映えする写真が撮れる場所
ま、名前そのまま撮影ブース的な何かですが、第2陣になって微妙にパワーアップしました。
まず、一番右の背景が変わった可能性!
次に電灯に関する注意書き!
ま、ついつい電灯部分を持ってしまいがちですが、めっちゃ熱くなっているのでライトの向きを変える時はアームの部分を持って下さい。
以上です。
『至高の塩かけそば~房総の恵み~』500円
『志奈そば田なか』は今回、スープの味を邪魔しない様にと薬味すら廃して、麺とスープのみで勝負です。
ちなみに朝イチ、『志奈そば田なか』のスープ作りを見ていた主催者の井上氏の証言によると
「あんなに伊勢海老とサザエを入れたら勿体ない!焼いて食べようよ!」
みたいな感想だそうです。
いや、それじゃただのバーベキューでしょうがって話ですが、その証言からして今回の『大つけ麺博大感謝祭』でも、かなりスープに原価をかけているのは間違いないでしょうか?
もっとも、その情報を頂く前から筆者的に第2陣は『至高の塩かけそば~房総の恵み~』を最初に食べると決めていたので、早速頂く事にしましょう。
まず、食べる前にスープから立ち上る海老(伊勢エビ)の香りがインパクト有りでして、そこに加わるサザエ&アワビの磯感が堪りませんね!
今回はスープと麺の邪魔をしない様にネギなどの”薬味”すら廃したとの事ですが、その潔さの勝利かなと思います。
勿論、薬味の原価分をスープに回せるってのも有りますが、実は盛り付けの行程が少なくなるので少人数でもスピーディーにラーメンを提供出来るメリットの方が、実は大きいんですよね。
と、言う訳で肝心の『至高の塩かけそば~房総の恵み~』の味ですが、こればっかりは食べて頂かないと伝わらないと思います。
ひとつだけ言えるのは、9杯食べなきゃならないのに一軒目から”スープまで完飲してしまった事実”が全てを物語っていると思って頂ければ、幸いで御座います。
『ボタン海老の濃厚つけ麺』500円
毎回、『大つけ麺博』では台風の目となる”田代こうじ最強軍団”プレゼンツ『ボタン海老の濃厚つけ麺』で御座います。
まず、つけ麺の味とは一切関係ありませんが、ここ数年は行列を解消する為に”軍団員”を大量に投入、圧倒的な人海戦術で今回も美味しい『ボタン海老の濃厚つけ麺』を提供する構えです。
ちなみに隣の『志奈そば田なか』が3~4名で回しているのに対し、田代こうじ最強軍団は10名前後が厨房内に詰めています。
正直、むさ苦しさでもナンバーワンな可能性……あるんじゃないでしょうか?
気になる『ボタン海老の濃厚つけ麺』ですが、今回もブレなく美味しい至極の1杯でして、まさに必食の1杯である事は間違いありません。
濃厚なボタン海老の風味がガツンと来るスープもですが、やはり国産小麦を使った中太ストレート麺のしっかりした美味しさが、つけ麺としての完成度を高めていますね。
その人気からメチャメチャ行列が出来ますが、本当にマッハで回転しているので行列のわりには早く食べられると思います。
ですので「結構並んでるな~」と思っても、諦めずに並ぶメンタルが大事ですので、よろしくお願いします。
『京風とんこつ醤油ラーメン』500円
今回、第2陣は京都の実力派”新旧対決!”みたいな裏テーマを、勝手に主催者の井上氏がセッティングしている訳でして、「さりげなく店を対面にセットした」そうです。
創業1947年、押しも押されもしない京都の老舗『本家 第一旭』でして、その美味しさには関東勢も注目するべき案件でしょうか?
『京風とんこつ醤油ラーメン』って事ですが、いわゆる白濁した豚骨スープではなく、京都らしい雅なスープに仕上がっているのは注目ですね。
で、味の方は弱いのかと言うとそんな事はなく、しっかりした豚の美味しさが染み渡るスープでして、油も意外と控えめなのでサラっと食べて何気に美味しい、絶妙なラーメンで御座います。
小さな事ですが、モヤシのシャキシャキ感もベストな仕上がりでした。
麺も標準的な中細ストレートですが、まさに優等生と言った感じの美味しい麺で御座います。
一見、なんとも無さそうなビジュアルに隠された美味しさ……是非とも、みなさんにも味わって欲しいと思います。
ベースが地味なだけに、トッピングでさらに化けるんじゃななかろうか?
筆者は麺とスープをエンジョイする派ですが、”九条ネギ増し”や”煮玉子”は魅力的に思えます。
『厳選素材のこだわりつけそば』500円
筆者も大好き、ガッツリな一杯を提供してくれる『BASSOドリルマン』ですが、今回はぱっと見た感じは、らしくない大人しいビジュアルで御座います。
しかし!
食べれば分かる、その違い……。
ちなみに具材はスープの中に沈んでいるので、安心して下さい。
今回は材料を厳選したとの事でして、地鶏を強火で炊き込んだスープをベースに、コダワリの手作り醤油『百寿』で仕上げた、洗練された『厳選素材のこだわりつけそば』で御座います。
合わせる麺も国産小麦の自家製麺、昨今の主流である極太麺と比べるとインパクトには欠けますが、このスープに合わせたベストな太さで調整してあります。
チャーシューの方も何気に美味しく、『BASSOドリルマン』の本気が伝わります。
この『厳選素材のこだわりつけそば』の美味しさは、特にラーメンを食べ歩く玄人筋に響くと思うので、この機会を逃さずしっかり食べて欲しいと思います。
無論、ガッツリ行きたい人はトッピングすればガッツ石松(オーケー牧場)で御座います。
『北海道函館の黄金塩らぁめん』500円
北海道言うたら味噌ラーメンなイメージですが、函館言うたら塩ラーメンでしょうが、お客さん。
と、言う訳で北海道の函館から馳せ参じた『らぁめん めんきち』の、『北海道函館の黄金塩らぁめん』で、どうでしょう?
まず、まさに”黄金”と呼べる澄んだスープの淡い色合い……塩ラーメンの見本と呼べる清淡スープでして、最高級の昆布のまろやかさが出ています。
ベースとなる鶏は秋田県の”比内地鶏”でして、しっかりした丸鶏の滋味溢れる美味しさがありますね。
「あまり個性的なラーメンはどうも……。」
みたいな保守派の人達にはマストな一杯かと存じます。
また、連食の合間に挟むライトなラーメンとしても秀逸ですので、そういうタイミングで食べるのも有りですね。
気になるサイドは穂先メンマ(美味しいやつ)に加え、”麩”的な何かが加わります。
ん~……こんな美味しいラーメンを500円で食べられるとか、神案件ですので今すぐダッシュで新宿の大久保公園に向かって欲しいと思います。
ちなみにトッピングは、こんな感じ。
『手打つけめん』500円
第2陣初日、開幕直後から『田代こうじ最強軍団』と同じくらいの、エゲツない行列を作った『手打 焔』(ほむら)で御座います。
「今回、死ぬ気で毎日厨房の裏で麺を手打ちする!」(店主談)
みたいな無謀とも呼べる試みでして、どう考えても死ぬだろ感はあるのですが、そこは”手打ち”に絶対の自信とプライドを持つ『手打 焔』だったりします。
「じゃあ、死んで下さい。」(井上氏談)
みたいな感じで主催者側もあっさり了承し、店舗裏の特設ブースで本当に麺を打つ事になりました。
どうでしょう?
この荒ぶる『手打 焔』の手打ち麺は?
まさにブリンブリンの麺のコシ、打ち立てならではの小麦の風味、これぞ『手打 焔』の魂を感じる一杯で御座います。
合わせるスープは濃厚豚骨魚介と、ある意味レギュラーな構成ですが、チカラ強い手打ち麺に負けないボディのあるスープです。
ひと味違う美味しさは、やはり”名古屋コーチン”から来るモノでしょうかね?
ちなみにメンマはスープの中に隠れていた事を報告しておきましょう。
とにかく麺、スープの美味しさに関しては1㎜の不安もなく、万人にオススメしたい美味しさですが、今回は『大つけ麺博大感謝祭』で1杯500円……土日月の三連休はメチャ売れると思うので、最後まで店主が麺を打ち続けられるかが心配な可能性は否めません。
なかなか手打ち、それも打ち立ての麺は食べられないので、この機会に是非!
『魂麺』500円
ラーメン激戦区となる千葉県からの刺客『魂麺』の『魂麺』も、確実に食べるべき一杯ではないでしょうか?
まず、”千葉県のラーメンヂカラ”は今更説明する必要はないと思いますが、全国的に見てもトップクラスのラーメン屋が揃い、とにかくラーメンに対して意識が高い土地柄だったりします。
今回は鶏、豚、ホンビノス貝を中心に魚介出汁も加えたスープでして、豚骨だけでは出せないマイルドな旨さ、貝類が醸し出す”奥行きのある風味”、かつ千葉県人が大好きな”ガッツリ感”を前面に押し出した『魂麺』らしい一杯でしょうか?
この長ネギがスープを吸うと一段と美味しくなるんですよね~
また、筆者的に気になったのは麺の仕上がりでして、普通に濃厚系の定番で来るかと思っていたら、平打ちに近い中太麺で攻めて来ました。
この麺が歯ごたえも良くスープの運びにも優れていて、実に美味しい麺である可能性……あると思います。
ぱっと見た感じ、そこまでインパクトが無いかもですが、食べると唸る至極の『魂麺』でして、是非みなさんにも食べて欲しいと思います。
無論、トッピングと言う選択肢は、あらゆる局面において有効でしょうか?
『つけ麺(鶏魚介)』500円
今回、主催者的に注目の京都新旧対決、まさに今ノッている『麺匠たか松』を食べずに、『大つけ麺博大感謝祭』を語るなかれって感じでしょうか?
まず、昨今の”つけ麺”がどうしても”つけ麺の名店”達の影響を強く受けた結果、どれも似た様なビジュアルだったり方向性だったりする2017年ですが、その常識と言うかセオリーを打ち破る『麺匠たか松』の心意気はリスペクトですね。
目を惹くのは、やはり長野県産の石臼引き全粒粉を使った細麺の存在でしょうか?
さらにサイドに控える”生タマネギ”のトッピング、すだち的な柑橘系の存在も気になります。
スープの方は鶏魚介との事でして、いわゆる濃厚な鶏白湯に魚介の風味を加えるスタイルです。
多分、さしてラーメンを食べない人は「豚骨も鶏白湯も同じじゃね?」くらいのモチベかもですが、豚骨よりも鶏白湯の方がクセがなくマイルド、コラーゲン的なトロミもあるので、女子なら鶏白湯の方が好みなんじゃなかろうか?
ちなみにコレ系の柑橘類的な、シトラス的な何かが添えられている場合、半分くらい食べた所で、あえて言おう!
「スープじゃなくて、麺に直接絞ってみたらどうだろう?」
知らない人はスープに絞りそうですが、正解は麺の方ですので覚えておいて下さい。
ん~……ノーマルのままでも美味しいので最後までイケちゃうのですが、やはり絞ると麺に酸味が加わり、濃厚なスープにくぐらせた後でも微妙な風味が残るので、このシステムは有りですね!
ま、初めての人はちょこっとだけ試してみたら良いと思います。
トッピングもイイ感じですが、無料で使える各種調味料が素敵じゃなかろうか?
『濃厚鶏塩そば』500円
『麺屋 音』は超濃厚な鶏白湯スープ『濃厚鶏塩そば』で勝負です。
今回の第2陣では、恐らく最高最強の濃度を誇る『濃厚鶏塩そば』でして、丼を受け取ってテーブルに座る頃には、スープの表面に膜が張るレベルのコラーゲン濃度を誇ります。
このラーメンも写真だけでは美味しさが伝わりにくいのですが、かなり完成度の高い一杯でして、ぶっちゃけヤヴァイです。
ここまで濃度を高めて臭みを出さないってのは、かなり丁寧な鶏ガラの処理などの手間が伺え、魚介系を加えてマスキングしないのも、よほどスープに自信が無ければ出来ない技で御座います。
このスープの凄さはちょっと一般ピープルにはピンと来ないかもですが、ラーメンマニアや同業者が食べたら「やべぇな……。」みたいな素朴な感動を受ける事、間違いなしでして、これも第2陣では必食の一杯で御座います。
そう言えば今回、鶏チャーシューの店って少ない様な?
トッピングを加えればガッツリ行ける一杯ですので、わりと早い段階で食べるのも正解かと存じます。
ご馳走様でした!
『大つけ麺博大感謝祭』第2陣 総評
どれもこれも”必食の一杯”と言った結果、一度に9杯食べちゃう自分が居るよね~ってのが、第2陣の答えだと思います。
とにかく第2陣はパッと見た感じ地味なんだけれども、何気にスゲー美味しいってパターンが多いし、逆に『田代こうじ最強軍団』みたいなビッグネームも安定の旨さ、恐らく期間中に小麦粉700キロくらいを手打ちする店、アホほど伊勢海老やサザエを使う豪華なスープなどなど、どの店も目が離せないと言うか注目すべき案件なのです。
また、第1陣で「今回、トッピング良く出るよね~」みたいな噂が流れた結果、第2陣はトッピングにチカラを入れる店が続出し、結果として平日の”ハッピーアワー”が捗る可能性……あると思います。
ラーメンイベントの原点に戻ると言うわりには、鶏の唐揚げとか枝豆とか売っていたりして!
筆者的には有り難い案件なので、何も文句はないんですけども。
同時に、”トッピングを買う=ガチャ回す”の図式が成り立つので、そこら辺のテクニックも重要であると言っておきましょう。
ガチャを回さずに、普通にトッピングを買うとか勿体ないと思います。
ま、詳しくはコチラの過去記事を参照して頂く方向で!
あとは……やはり女性も多いので女子トイレは増設されていたりとか。
そろそろ寒い日もあるのでストーブとか設置されてたりして?
ゴミはゴミステーションに持って行きましょうみたいな感じでしょうかね?
ま、何はともあれ今回の第2陣も非常に魅力的な”ラーメン&つけ麺”が揃っているので、是非みなさんも『大つけ麺博大感謝祭』に食べに行ってみて下さい。
『大つけ麺博』公式サイト
営業時間 11:00~21:00
(第2陣は10月11日水曜日の15時まで)