家系カレー、どうでしょう?
かつて相模原市にある『一平家』と言えば、相模原では貴重な家系ラーメンの店でして、わりと遅くまで営業してたし、定休日前だと9割くらいの確立で味玉サービスあったし、年がら年中カウンターの中で口喧嘩してたし、なんなら壁に意味不明の宇宙人だか妖精みたいな絵を描いちゃう自由さがあったのですが、あえて言おう!
「家系カレーですと?」
まあ、厳密には『スパイシーカレーライス』って商品名ですので、筆者が勝手に”家系カレー”ってネーミングしただけですけども。
んで。
わりとラーメン屋さんのサイドと言うか裏メニューとかで、ラーメンのスープをベースにカレーライスを作ったりする店も多々あるので、ある意味ラーメンとカレーの親和性の高さは誰もが知る感じですので、やたらと家系ラーメン、もとい横浜家系工場スープラーメンが増えた昨今、ついに『一平家』も時代に動かされた感があるかもです。
いや……まあ個人的には『一平家』も更に家系ラーメンとしての道を極めて、なんなら『クックら』みたいにならないかな~とは1㎜くらい思うのですが、そう簡単に極められる家系ラーメンでは無いので、むしろ独自の方向性を打ち出すのは有りなのかな?
と、言う訳で一昔前に比べると、この『一平家』のメニューも色々と変わったな~って。
さらに!
当たり前の事ですが10月からは全般的に値上げしていて、そういう時代と言えばそれまでですが、昔ほどの魅力は感じないかな?
ここら辺は別に『一平家』の味が落ちたとかって訳ではなく、一昔前に比べると町田&相模原のラーメン界隈が充実して来て、ラーメンそのもののレベルが一段上がってしまった結果なんですけれども。
とは言え、タイミング次第では『一平家』も味玉が半額だったりする事もあるみたいですので、そこら辺も含めて考えるとワンチャンあるんじゃなかろうか?
『スパイシーカレーライス』700円
こんな感じで、どうでしょう?
まあ、普通っちゃ普通ですが、それとなく”海苔”とか”ホウレン草”的なアイテムで、なんとなく家系をアピールしてる感はあって面白いと思います。
勿論、面白いのと味は別問題ですが!
え~、一応は『一平家』のPOPを引用しておきますと「約20種のスパイスと自慢のとんこつスープで作ったこだわりのスパイシーカレーです。」との事。
って事を、脳味噌にブチ込んだ上で実食シークエンスに移行します。
ん~……まあ、カレー的にはそれなりの味ですが、今はカレーも進化しているので、このくらいの味ですと美味しいを連呼するには到らないってのが、正直な感想でしょうかね?
とは言え、確かにルーの中にクミンシードとか確認出来るので、それなりちゃんと作っているのかもですが、昨今の”スパイシーカレーガチ勢”に比べると、まあ定食屋さんのカレーとドッコイ感は否めません。
ま、それなり研究と言うか練習して試行錯誤してる感はあるので、まだまだ『一平家』のカレーも美味しくなるとは思うのですが、今のところは”ギャバンのスパイス粉から作るカレーセット”に負けてるレベルかなと。
もっとも、あのギャバンのカレーセットが神な可能性は否めませんけども。
しいて言うなら、ホウレン草は普通としても、海苔とカレーの組みあわせは人生初の体験だったので、そこら辺を経験してみたい人にはワンチャンあると思います。
ご馳走さまでした!
『スパイシーカレー』総評
と、言う訳でスパイシーなカレーだけに辛口評価な予感ですが、確かにラーメン屋さんのカレーだからって事でオブラートに包む事も可能ですが、逆にその程度のカレーで満足していて『一平家』が生き残れるのかっちゅうたら……無理かなと。
むしろ、このカレーを食べに遠征して来る人が現れるレベルで無ければ、今の不利を覆す事は出来ないんじゃなかろうか?
いや、まあ別に『一平家』は窮地に陥ってる訳じゃないかもですが、ぶっちゃけ『一平家』云々ではなく、相模原&町田を取り巻くラーメン的な界隈自体が、競争的に厳しくなってるぞって事ですよ。
そんな感じで、現状ですと食べても食べなくってもとは思うものの、やはり『一平家』が好きな人なら必食だと思うし、今後の成長を期待する意味も含めて1度くらい食べてみるのも一興ですし、なんなら『カレーセット』(ラーメン+ミニカレー1050円)みたいなのもワンチャンあると思うので、是非みなさんも食べに行ってみて下さい。
『一平家』@相模原
神奈川県相模原市中央区相生1-1-17
営業時間 11:00~15:00 18:00~21:00
土日祝日 11:00~21:00(水曜日は昼営業のみ)
定休日 木曜日