今こそ『札幌ラーメンどさん子』を食べる時!
今でこそ、多種多様なラーメンが選べる時代になり、味噌ラーメンと言うジャンルも一般的で日本全国で食べられる様になりました。
しかし!
時は昭和36年、まだまだラーメンブームが訪れる遙か昔、『札幌ラーメンどさん子』は東京都墨田区に誕生しました。
その後、チェーン店として破竹の勢いて店舗を増やし、いつしか1000店を越える日本を代表するラーメンチェーン店として君臨します。
思えば筆者も、恐らく産まれて初めて食べた味噌ラーメンは『札幌ラーメンどさん子』だったような?
当時は味噌ラーメン自体が、まだまだマイナーだったし、今ほどラーメン屋さんが無かったので、ラーメンを食べる時は基本的に町の中華屋さんでした。
その後、メディアが起こした”ラーメンブーム”により多くのラーメン専門店が誕生、さらには大資本にモノを言わせて多くの企業がラーメン店のチェーン展開に乗りだし、『札幌ラーメンどさん子』の牙城も崩れた次第で御座います。
いや、マジで昔は『札幌ラーメンどさん子』と『くるまやラーメン』(創業昭和43年)の二択でしたからね!
『味噌チャーシューメン』800円
筆者、何十年振りかの『札幌ラーメンどさん子』ですので、ここはベーシックな『味噌ラーメン』(600円)ではなく、あえて『味噌チャーシューメン』で行かせて頂きます。
まあ……ビジュアル的には昨今のラーメン専門店と比べると微妙ですが、逆に昔のままの『札幌ラーメンどさん子』って感じでして、筆者的には満足です。
昔はチャーシューも豚の腿肉で、肩ロースとかじゃなかった事を再確認する感じでしょうか?
だが、それがいい!
スープは豚骨やら鶏ガラやらの動物系オンリーでして、あとは野菜が入るか入らないかでしょうか?
味噌ラーメンなので細かいディティールまで出ませんが、獣系に野菜の丸さが加わったスープと思われます。
そして秘伝の味噌ダレ……この味は昔と変わってないと思います。
まあ、流石に昔過ぎて筆者の記憶も曖昧ですけどね!
麺は昨今の洗練された麺と比べると、やはり微妙かもですが、この麺こそ『札幌ラーメンどさん子』の伝統だと思うので良いと思います。
いや、スープの方はわりとネットではディスられていますが、筆者は普通に完飲するレベルでして、懐かしさと言う曖昧なブーストがあるかもですが、それなり美味しいと思います。
しいて言うなら、昨今の流行りである「やや甘い系味噌ラーメン」とかポタージュ系ではないので、味噌汁みたいと言われるんでしょうかね?
ってか、味噌汁みたいと言う時点で分かってらっしゃらないのか、ボキャブラリーが無いのかの二択でして、せめて100歩譲って「豚汁みたい」と表現するのが適正かと思います。ま、豚汁とも全然、別物ですけどね。
ご馳走様でした!
『札幌ラーメンどさん子』総評
この半世紀のラーメンの進化は凄まじく、確かに『札幌ラーメンどさん子』の味が現代には通用しない可能性は否めないでしょうか?
って部分は『札幌ラーメンどさん子』も分かっていて、今は『札幌ラーメンどさん子』の新しいブランド展開を始めている様です。
しかし!
これはこれで完成された味と言うか、まさに『札幌ラーメンどさん子』のラーメンですので、筆者的にはリスペクトで御座います。
まあ、美味しいを連呼するほどの味ではありませんが、筆者世代には普通?
むしろ、「これが味噌ラーメンなんじゃねぇの?」感があります。
ちなみに”バター”をトッピングするとより『札幌ラーメンどさん子』らしくなりますが、バターが高騰したせいかメニュー的にあるか微妙だったので、今回はスルーしてみました。
と、言う訳で思い出の『札幌ラーメンどさん子』も、今後は絶滅する可能性が高く、徐々に新しいブランドに切り替えられてしまうと思うので、わりと急いで『札幌ラーメンどさん子』を食べるべきだと締めくくっておきましょう。
『札幌ラーメンどさん子』【閉店】
神奈川県厚木市山際629-7
営業時間 謎
定休日 月曜日
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