『味の大西』のDNAを継ぐ『国味ラーメン』
小田原系ラーメンの元祖と言えば『味の大西本店』ですが、一時は超低迷していた時期もありました。
いわゆる”代替わり”って奴のゴタゴタでして、親族にしか看板を掲げさせない『味の大西』ゆえの致命傷で御座います。
そして、その頃に『味の大西本店』で働いていた二人が同じ湯河原にオープンしたのが、この『国味ラーメン』となります。
つまりラーメンの味としては『味の大西本店』そのものでして、超低迷期の『味の大西』よりは、コチラの『国味ラーメン』の方が人気がありました。
その後、二人で厨房を回していたのが、いつの間にか今の店主だけの状態になり、これまた『国味ラーメン』もあれやこれやとありまして、現在に至る感じでしょうか?
『ワンタン麺』890円+大盛り100円
と、言う訳で『ワンタン麺』の大盛りで御座います。
確かにスープはちょいと白濁していて、いわゆる『味の大西』とはちょいと違うかもですね。(最初は本店と同じだったのですが)
とは言え、それで味が大きく変わるかと言えばそうでもなく、十分に『味の大西』の味だと思います。
まあ、親族ではないので看板こそ違いますが、実際に『味の大西本店』で働いていた店主ですので、味に関しては昔の『味の大西』に一番近いんじゃないでしょうか?
スープに関しては各地に散らばっている『味の大西』よりはイケてるんじゃないでしょうか?
と、言う訳で麺も『室伏製麺』と思われ、小田原系ラーメン独特の食感を楽しめます。
ちなみに麺量、昔の『味の大西本店』ばりのボリューム感であるとも、言っておきましょう。
気になるワンタンの方ですが、これも小田原系ラーメンの”ド真ん中”でして、文句なしの出来映えで御座います。
正直、このワンタンを食べる為に相模原から訪れている可能性……あると思います。
その他、チャーシューやメンマの仕上がり等、スープの色合いを除けば、ほぼ昔の『味の大西本店』の味でして、地元の人達に人気があるのも納得の一杯です。
ご馳走様でした!
『国味ラーメン』総評
店主が一人で調理を担当していて広い店内はそれなりに混むし出前もやっているので、なかなかポテンシャルを100%出せない事もあるかもですが、いわゆる小田原系ラーメンの王道と呼べる『国味ラーメン』だと思います。
値段も安く量も多い辺りも人気の理由でして、暖簾分けしてあちこちにある『味の大西』の一部が高価格、かつ短い営業時間の殿様商売である事を考えると、やはり筆者は『国味ラーメン』、もしくは『味の大西本店』をオススメしたいですね。
ちなみに駐車場は店の横と裏にあるので、意外とキャパシティーは大きめで御座います。
と、言う分けで湯河原で小田原系ラーメンを欲したなら、この『国味ラーメン』と『味の大西本店』のほぼ二択ですので、是非みなさんも『国味ラーメン』で美味しいラーメンを食べてみて下さい。
『国味ラーメン』@湯河原
神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2丁目11-13
営業時間 11:00~15:00 17:00~20:00
定休日 水曜日