『まんぷく』(閉店)
神奈川県相模原市中央区 星が丘1-1-22
営業時間 11:30~翌2:00(日曜日は24:00まで)
定休日 月曜日
電話番号 042-755-5352
美味しいけれどもマイナーな『まんぷく』帝国の逆襲
割と古くから相模原に根付いている『まんぷく』でして、昔は本店(横山)の他に支店が存在していた過去も有り、そちらの店で『タンメン』を筆者もちょいちょい食べていました。
支店の方はさりげなくタンメン専門店になり、その後は消滅、相模原で一進一退の(略
と、言う訳でブレイクしてそうで不発弾、ラーメンは美味しいんだけれども、いまいち知名度も伸び悩んでいる『まんぷく』帝国の逆襲が始まりました。
『赤鬼ラーメン』(700円)
『まんぷく』の看板メニューと呼べる濃厚ラーメン『鬼ラーメン』を食べた事があるでしょうか? レギュラーの豚骨ラーメンに”モヤシ、チーズ”に加えて特製の”鬼ダレ”を追加した辛いラーメンです。
それの辛さを2倍にしたのが、コチラの『赤鬼ラーメン』なのです。(黒鬼は辛さ3倍!)
このラーメンは筆者も昔から好きでして、かなり辛いラーメンなのですが”チーズ”によって微妙に辛さが和らぐので、意外と辛さ的にはシンドクないと言う優れものです。
しかし、まあ『赤鬼ラーメン』ですと辛さも2倍ですので、それなりの辛さはありますね。
チーズが溶ける事でスープに乳製品のコクとまろやかさが加わり、モヤシに絡んだチーズが味気ないモヤシをグレードアップしてくれるので、発想としては正解だと思います。
ちなみに『まんぷく』のチャーシューは、ちゃんと専用の釜で”炙り焼き”にする本格派でして、チャーシューの美味しさは相模原でも群を抜いている点を、強調しておきたいですね。
『黒鬼ラーメン』(白トッピングバージョン)
と、まあ『まんぷく』にも『鬼ラーメン』みたいな尖ったメニューがあるのですが、なぜか相模原のMEN’Sにはイマイチ届かず、筆者的には結構好きな味なのですが、周囲の人間には響かなかった日々で御座います。
そんな中、ついに『まんぷく』のオヤジが動きました。
「シロトッピング始めました」
赤鬼、黒鬼と来て白鬼って事でしょうか? しかし、あくまでもメニューのベースラインに入るのではなく、あくまでも裏トッピング扱いらしいです。
しかし!
『まんぷく』の公式サイトの”裏ページ”で告知はしているものの、そのトッピングの存在を知っている人はほぼ皆無でして、まるでオーダーされない日が続きます(あくまで筆者の想像です)
そんなある日、ネタの一環として白トッピングにチャレンジしてみた筆者ですが、若いバイトの人に
「白トッピングで!」
と自信満々に言ったら、普通に「は?」みたいな対応をされ、バイト君が店主に確認しに行くと、満面の笑みで
「白トッピングですか!! 出来ます!!!」
と言う素早い反応と、「ついに勇者が現れた!」みたいな”期待と安堵に包まれたオヤジの顔”を未だに忘れる事が出来ません。
そんなに作りたかったのかよ……。
結果、まあ、こんな感じの写真でして、ラーメンの概念を覆すホワイティーなビジュアルは、新世代のスイーツを彷彿させる気品と美しさを備えています。
嘘です。
生クリームは乳脂肪分の割合が多いので、どんどんスープの熱で溶けて、数分後には地獄みたいな様相を醸し出して来ます……。
ちなみに味は意外と普通……。むしろ、「普通か!」みたいな突っ込みをせざるを得ないビジュアルとのギャップに、小一時間は味のコンセプトを問い詰めたい衝動に駆られますが、思った以上にオイリーな一杯ですので、万全の体調で挑んだ方が良いと思います。
今回、ベースが『黒鬼ラーメン』だったので辛さが中和され、結果的に良くなった可能性もあるので、意外と白トッピングは辛い方が映える可能性……あると思います。
個人的には、このくらい思い切ったラーメンは嫌いじゃなくてよって感想なので、とりあえず”相模原三大珍味”のひとつに制定したいと思います。