『中村麺三郎商店』@淵野辺
神奈川県相模原市中央区 淵野辺4-37-23
営業時間 11:30~15:00 18:00~21:00
定休日 水曜日(火曜日は昼営業のみ)
相模原で一番美味しいラーメン屋『中村麺三郎商店』
まあ、ラーメンと言う物は個人の嗜好による部分が大きいので、そう簡単に”一番美味しい店”を選出する事は難しいのですが、あまりにラーメンとしての実力が離れている場合、客観的に見て味の好み云々を飛び越えた”ラーメンとしての完成度”で一番を決める事は可能です。
と、言う訳で淵野辺にオープンして間もない『中村麺三郎商店』ですが、案の定2016年における相模原のラーメンシーンにおいて中心となる活躍を見せてくれました。
新人賞も含めていくつもの賞を総ざらいすると言う快挙を無しとげ、名実ともの現時点での相模原ラーメンで一番の地位を獲得したと言っておきましょう。
また、最近は駐車場も増やしたので、より訪れやすくなったと思います。もっとも淵野辺駅から歩いても近いので、意外と電車が安定ですね。
『特製塩らぁ麺』(1000円)
と、言う訳で割りとオープン早々『中村麺三郎商店』のラーメンはチェックしていた筆者です。
通常、ラーメンもデフォルトのシンプルな奴(一番安いとも言う)から試すのですが、すでに美味しい予感しかしてなかったので、いきなり『特製塩らぁ麺』を食べました。
常々、塩ラーメンは町田の『進化』に限ると思っていた筆者ですが、この『特製塩らぁ麺』を食べた瞬間、こっちでも良いかなと思ってしまいましたw
確かに”塩ダレ”の深さと言うか完成度は『進化』が頭ひとつくらいリードしてるかもですが、自家製麺は『中村麺三郎商店』の方が美味しいと思った次第です。
三種類の国産小麦をブレンドしている自家製麺は、オープン当初からすでに完成度の高い麺でした。
ラーメンの種類によって太さを変えているそうで、意外と細麺の選択肢が少ない相模原において、細麺の美味しい店として覚えておきましょう。
あとは地の利と言うか家からの距離、行列に並ぶ時間を考えると、まあ『中村麺三郎商店』になっちゃうよね感は否めません。
この『特製塩らぁ麺』は、今までの淵野辺では絶対に味わえなかったレベルにあると思うので、恐らくあまりラーメンを食べ歩かない人にとっては衝撃的な一杯になると思います。
『醤油らぁ麺』(750円)
さりげなく3種類のラーメンをレギュラーメニューに据える『中村麺三郎商店』ですが、とりあえず『醤油らぁ麺』の方も試してみました。
こちらも非常に完成度が高く、お値段以上の何かを感じますね。
最近の醤油ラーメンは”醤油を立たせる”みたいな方向性の店が多く、こちらの『中村麺三郎商店』の『醤油らぁ麺』も醤油の存在感を前に出しています。
なので、この手の洗練された”意識高い系醤油ラーメン”を食べ馴れていない人は「あれ?」って思う瞬間があるかもですが、もっと味に集中すると色々な面が見えてくると思うので、頑張ってみて下さい。
と、言う訳でノスラー(ノスタルジックなラーメン)みたいな醤油ラーメンが好きな人にはオススメ出来ませんが、昨今のトレンドラインを知りたい人は必食だと思います。
『白湯らぁ麺』(750円+大盛り100円)
正直、ラーメンを3種類も4種類も出す店は、どれも微妙になっちゃうパターンが多いので、あまりラインナップが豊富なラーメン屋さんはオススメしない筆者ですが、この『中村麺三郎商店』に関しては3本目の柱となる『白湯らぁ麺』も美味しいので、例外的にオススメで御座います。
ここら辺、店主のセンスと器用さ、手間を惜しまない真面目な仕込みなどの賜かと思いますが、どのラーメンもそつなく美味しいと言うのは奇跡的です。
しかも個人的には『白湯らぁ麺』(鶏白湯)こそ、この『中村麺三郎商店』のウリかなと思っているので、是非とも試してみて欲しいですね。
あくまでも筆者の好みですが、醤油ラーメンなら町田の『一番いちばん』と同じくらい、塩ラーメンなら同じく町田の『進化』とどっこいどっこい、どちらも非常にポテンシャルの高い名店ですので、それに並ぶだけでも凄い事なのですが、そこに『白湯らぁ麺』が加わると、もはや比較対象する店が近隣には無いってくらいの実力の差を感じます。
『白湯つけ麺』(900円+大盛り100円)
そして『中村麺三郎商店』の素晴らしい所は、常に新しいラーメンに挑戦し続ける姿勢ではないでしょうか?
すでに完成されている3種のラーメンの味を守りつつも、色々な限定ラーメンでラーメンの可能性を広げつつ、さりげなく”お客さんの反応”を見て自分のラーメンにフィードバックする手法です。
結構、自分で作ってイケてるなと思っても、さしてお客さんには響かなかったりする業界ですので、積極的に”限定ラーメン”と言う形で、色々と試してみるのは意義がある事なのです。
と、言う訳で夏の間に提供されていた『白湯つけ麺』ですが、筆者はほぼ夏はコレ一本で御座います。
確かに『中村麺三郎商店』は周囲の店に比べると、若干高いかもですがラーメンに使う材料も全然違うし、その味の差を考えるとちょっと値段が高いから安い方を食べるってのは、実に勿体ない発想だと思います。
ラーメン自体、毎日食べなくても死ぬ訳ではない”趣味の食べ物”って面が大きいと思うので、ラーメンくらいはケチらずに”自分が食べたいと思ったラーメンを食べるべき”では、ないでしょうか?
筆者は米を頼むくらいなら”麺大盛り派”なのですが、この『中村麺三郎商店』だけはライスも併せてオーダーする事が多いですね。
『坦々麺』(850円+大盛り100円)
逆にこちらは”冬の限定ラーメン”と呼べる一杯でして、2017年現在”淵野辺で一番HOTなラーメン”であると言っておきましょう。
こちらもチョイチョイと味を変えていて、スープも清湯ベースだったり白湯ベースだったり、麺も細麺の他に幅広麺を試したりと試行錯誤しています。
なので、店主が味を変える度にラーメンフリークが訪れる羽目になると言う事でして、何気に筆者も「坦々麺、何杯目だっけ?」みたいな沼にハマってしまった次第です。
とは言え、わりとザックリ作れちゃう坦々麺を、あえて完成度の高い清湯系のスープで作った奴を食べちゃうと、やはり坦々麺ももっと美味しくなる可能性を秘めているなと感心してみたりして、食べる側のスキルも上昇するので結果的には”Win-Win”の関係になっていると思います。
そして今回も『中村麺三郎商店』の自家製麺の美味しさに、ヤラれてしまった筆者です。
細麺、幅広麺のどちらも美味しかったのですが、個人的には細麺かなと思いました。次は手揉みを加えた縮れ麺とか(略
『中村麺三郎商店』 総評
とにかく食べれば分かるその違いって事でして、普段あまりラーメンを食べ歩かない人にも食べて欲しいと思います。
どんだけラーメンが進化したのかを身をもって知る事になるでしょう。
と、同時にラーメンを食べ歩く人にも超イチオシの『中村麺三郎商店』でして、何度もリピートしたくなる美味しさがそこにあります。
そんな感じの『中村麺三郎商店』ですので、是非みなさんも美味しいラーメンを食べに行ってみて下さい。