脱!ラーメン二郎した『ラーメン学』
まあ、今更感は有りますが『ラーメン二郎町田店』(閉店済み)からの『大山』と来て、神奈川県相模原市の淵野辺に『ラーメン学』がオープン、本家をも凌駕する二郎インスパイアとして名を馳せ、テナント更新の関係で、その後は規模を縮小して矢部に移転した『ラーメン学』で御座います。
ちなみに淵野辺にあった頃はメチャ行列店で、ちょいとキャパオーバーな感もあり、矢部に引っ越して落ち着いた頃は、実にイイ感じの『ラーメン学』でした。
そんな訳で筆者もちょいちょい食べに行ってた『ラーメン学』でして、この頃はあえて野猿(野猿二郎)やスモジ(相模大野二郎)に行かなくても満足出来てた予感です。
特に”極太DAY”とか楽しみだったし、麺の美味さは抜きん出ていたので、もはやインスパイアとかオリジナルとか関係なく、二郎を欲した時も『ラーメン学』で満足出来てた訳ですよ。
しかし!
その後、色々とあったり券売機が壊れたりして、システム変わったり味が変わったり方向性が変わったりと迷走し始めて、ついに二郎インスパイアを辞めてオリジナル路線のラーメン、すなわち『ザ・スパルタンヌードル相模原学』(基本、常用漢字しか使えませんw)として新たに生まれ変わりました。
ちなみに税務署的にも屋号を変えたので、完全に『ラーメン学』とは別の店って事でして、これからは『ザ・スパルタンヌードル相模原学』と表記するのが正解かと存じます。
とは言え、流石に正式名称ナゲーよ感が半端ねぇし、書く方も読む方もメンドクセーので”学”(がく)と呼ぶので主流ではなかろうか?
メニューに関してはちょいと前と大きな変化は有りませんが、いわゆるコールは「ニンニクと醤油のみ!」(カラメではない?)になっていて、ラーメンの大きさ、味、トッピングを伝えて現金を支払う最初のタイミングでコールする感じです。
正直、ヤサイがコール出来ないのは如何なモノかと存じますが、すでに「ラーメン二郎インスパイアでは無い」らしいし、最初からそれなりの盛りですので許せる範囲かなと。
『小ラーメン』800円
はい、こんな感じでどうでしょう?
とりあえず超久し振りなのでノーマルな『小ラーメン』をニンニクコールで頂く事にしました。
いや……まあ、バンコクから戻って来て”ラーメン二郎欲”を爆発させようと鼻息荒く野猿に向かおうと思ったものの、バイクのバッテリーが上がってて出撃出来ず、からの『ザ・スパルタンヌードル相模原学』ですので、そこは『小ブタ』だろと思うし、以前の『ラーメン学』なら『小ブタ』オーダーなんですけれども、色々と値上げされていて、今は小と追加ブタ(300円)で計1100円なんですよね……。
まあ、ビジュアル的にはそんなに変化が無いっぽいし、筆者は健康志向ですので”アブラ”コールは封印しているので、さして変わらない様に見えるかもです。
しかし!
スープの方は完全に”非乳化”でして、化学調味料感も含めてライトな方向になった可能性……あると思います。
もっとも、『ラーメン学』の時も基本は非乳化を狙ってスープを仕込んでいたので、いわゆる乳化系の白濁感あるスープでないのは従来通りなのですが、やはり化学調味料感がない分だけパンチは無いかなと。
いや……さらに言うとスープのボディー自体が薄くて、麺に負けている感は否めないでしょうか?
気になるブタの方は……そんなに変わってないかな?
ちなみに麺は二郎の定番である”オーション”(強力粉)から”赤ネオン”(HI・NEON)に変えたとの事でして、より滑らかな仕上がりになっていました。
いわゆるオーションを超低加水率で打つアレではないので、ブリブリした感じの太麺ではなく、わりとプリっとした滑らかな方向性になったと思われます。
写真からも、昔ほどスープを吸ってない感じが伝わるでしょうかね?
そうなると、やはり加水率もちょい上げて来た可能性も考えられます。
ここら辺、好みと言うか賛否が分かれる所ですが、筆者的には今の麺も十分に美味しいと思います。
しかし!
いかんせんスープの方は”ジャンク感”を取り除いてしまった結果、麺に比べてライトな印象を受けるので、人によっては「前の方が良かった!」って意見が出ると思われます。
ぶっちゃけ、筆者も前の方がソレっぽい感じで美味しいかなと。
とは言え、人によっては「ラーメン二郎は重過ぎる……。」みたいなパターンもあるので、今のスープが駄目って訳でもなく、あくまでも好みの問題かなと。
ご馳走さまでした!
『ザ・スパルタンヌードル相模原学』総評
ま、ネットでは色々と味が変わったとか劣化したとか言われてまして、わりと否定的な意見が多かったので筆者も敬遠していた訳ですが、あえて言おう!
「結局、自分で確かめるのが一番じゃね?」
まあ、このサイトもネットの数ある情報のひとつに過ぎないのですが、とりあえずネットの情報を鵜呑みにせず、あくまでも参考程度に捉えて、最終的には自分で食べに行って結論を出すのが正解かなと。
そんな感じで、あえてネガティブな意見が多い『ザ・スパルタンヌードル相模原学』も、筆者の視点から見た意見もひとつの情報として価値があるかなと思った次第でして、かなりハードルを下げて訪れてみた訳です。
で、結論から言いますと……もはや『ラーメン二郎』とは完全に別物と考えて食べに行く必要があると、ここで警告しておきたいと思います。
多分に「脱!ラーメン二郎!」の意味もあって、店内に飾られていた二郎Tシャツも無くなったと思われ、今の『ザ・スパルタンヌードル相模原学』を二郎ウンヌンで語るのは逆にナンセンスではなかろうか?
しかし!
確かにインスパイアではない、オリジナルのラーメンを作りたいと言う意気込みは”相模原”を無理矢理ねじ込んだ店名からも伝わりますが、正直に書きますと自分も含めて「ラーメン二郎よりも美味しい二郎インスパイア」だからこそ食べに行ってた人が多いと思われ、今の盛り下がった現状で大きく舵を切るのはどうでしょう?……みたいな気がしないでもありません。
あくまでも推測ですが、売り上げ的な面で券売機が無くなったり、メニューの値上げ等が目立つのですから、ここは別方向に進むよりも原点に立ち返って欲しい感は否めません。
ま、店の方向性を決めるのは客ではなく店主ですので、新しいスパルタンな醤油ラーメンとやらを目指すのも正解ですが、今の状態で新しい形のラーメンを提供したとしても、昔以上の反響があるかと言われたら……ってのが、世間の答えなのかなと。
食べる側の我が儘な意見を言えば、まずは昔のスープに戻して、週1回くらいで限定としてスパルタンな醤油ラーメンを提供し、反応を見ながら徐々に切り替えて頂けると嬉しいかなと。
二郎インスパイアってのが嫌で大きく変えたと思われるスープですが、逆に二郎を意識し過ぎて良い部分まで削ってしまった感を感じます。
個人的には今の清湯スープで豚骨醤油なら『味の大西』みたいな小田原系ラーメンな方向性だと、製麺技術の高さを生かしつつ、パンチのある1杯として流行るんじゃないのかなと。(自分が食べたいだけですがw)
と、言う訳でまだしばらくは迷走すると思われる『ザ・スパルタンヌードル相模原学』ですが、二郎を忘れて”コッテリライトな太麺醤油ラーメン”だと思えば有りだと思うので、何はともあれ一度は食べてみて欲しいかなと思います。
(コッテリとライトな時点で相反する要素な訳ですが、まさに今の状態がそんな感じである可能性!)
『ザ・スパルタンヌードル相模原学』【閉店】
神奈川県相模原市中央区矢部3-18-16
営業時間 11:30~14:00 18:00~21:00
土曜祭日 11:30~14:00 18:00~20:00
定休日 日曜日&年末年始
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