海外で生モノを食べるリスク!
「海外で刺身を食べては駄目!絶対!!」と良く言います。
ま、確かに世界中のあらゆる食べ物は生で食べるって時点でリスクが伴う訳でして、特に刺身は危ないイメージですな。
だが、しかし!
逆に考えるんだ。
「当たっちゃってもいいさ……そう考えるんだ。」
そもそもが、魚に限らず火を通さないモノは全てに危険が潜んでいる訳でして、例えば最も安全牌と思われる”サラダ”を食べて死ぬ事もあります。
ちなみに海外、水道水は飲めないのが常識ですが「じゃあ野菜はミネラルウォーターで洗ってくれるのか?」と言えば答えはノーで御座います。
つまり、後は量とか頻度などをトータルした”確率”の問題でして、そこら辺を上手く折り合いを付けると言うか”妥協”しないと、最終的にはカップラーメンしか食べられなくなってしまうので、時には危険に飛び込む勇気と言うか無謀さも必要かなと。
もっとも旅行ならともかく仕事の場合、「刺身を食べてアタリました……。」とか極刑に値する罪に問われるので、そこら辺を上手く誤魔化す言い訳も考えておく布石は必要である事もアドバイスしておきましょう。
『海老天巻』P260
とは言え、初見で生魚を食べるとか愚行でしか無いので、まずは安全なゾーンからその店の寿司レベルを探るのがベストで御座います。
海老の天麩羅をネタとする『海老天巻』であれば不安要素は少ないので、これなら誰もが食べられるかなと。
気になる味の方ですが、なかなか海老の天麩羅もカリッと揚がっていて、少々シャリが固いものの合格って感じでしょうか?
『スパイシーツナ巻』P310
若干、ツナ感どこ行った?みたいなビジュアルですが、コチラが『スパイシーツナ巻』となります。
要するにスパイシーなネギトロ的なロールだと解釈して頂けると、ほぼほぼ正解ですが、あえて言おう!
「天カスが乗ってるだと?」
海苔を使った裏巻きではなく”とびっこ”ってのも腑に落ちないのですが、まあフィリピンですので気にしない方向で。
ちなみに味は悪くはなく、ツナ感が希薄な点を除けば普通に食べられると思います。
『カリフォルニア巻』P220
海外で巻物言うたら『カリフォルニア巻』かなと思うので、とりあえず試さずにはいられない衝動!
結果、カリフォルニア何処行った感しかないのですが……コレは一体……。
通常、そこはアボカドとツナ(まぐろ)でしょうがって話ですが、とりあえず女将呼びます?
ちなみに謎のフルーツは”マンゴー”でして味の方は……まあ悪くは無いんですけれども、筆者の西海岸モチベは満たされない可能性は否定出来ません。
鮪も不在で代打は”カニカマ”ですし……。
ってか、なんでいつも”とびっこ”なんでしょうか?
『鉄火巻』
そろそろ本格的に”魚”を意識しても良い段階でしょうか?
お値段忘れちゃいましたが『鉄火巻き』もあるので、まずはコチラで魚の感じを見ておこうかなと。
結果、可もなく不可もなしですが普通にOKと言うか、翌朝も元気だったので合格とします。
『刺身盛り合わせ』
こちらも値段は忘れたパターンですが、360ペソとか380ペソだったと思います。
ここら辺から身の危険を感じるゾーンですが……見た感じは大丈夫っぽいかな?
筆者、わりと魚は食べる人ですし釣りもするので自分で捌いたりするので、明らかにヤバイのは見分けられる……はず?
この中で一番不安なのは”イカ”ですが、まあ思ったよりも大丈夫な感じでして、ギリ美味しく頂ける感じでしたね。
『握り寿司』P400
と、言う訳で石橋を叩いて渡るが如く進めた結果、やっと『握り寿司』をオーダーする事が可能となります。
いや、一発目から握り寿司を食べて仕事を休むと怒られるので、このくらい慎重に事を運ばないと社会人失格かなと。
ちなみに400ペソですと850円くらいですので、海外で食べる寿司にしては安い方だと思います。
ネタ的には筆者の好きな”光り物”(コハダとかアジとかイワシ等々)こそ入ってませんが、そこら辺は流石に鮮度がモノを言うのでコチラとしてもスルー案件で御座います。
気になる味の方ですが、まあ回転寿司レベルの美味しさには達していると思われ、やはりシャリの握り具合は固めですが、とりあえず寿司っぽさは堪能出来ますね。
ネタの方ですが、”鮪、鮪、サーモン、イカ、海老、玉子、とびっこ、カンパチ、シマアジ”って感じでしょうか?
あとは希に鯛(タイ)っぽい何かが入りったりもしますが、意外と恐れていた”テラピア”みたいなのが入って来ないのはラッキーでした。
ちなみに鮪(まぐろ)の方ですが、いかにも中トロっぽい雰囲気の奴がしれっと入っていますが、特に脂が乗ってる訳でもなくスジ的な何かですので御了承下さい。
ま、そこまでフィリピンに求めていないので、ぶっちゃけですが、あえて言おう!
「当たらなければ、どうと言う事なないと!」
そこそこ普通に美味しく食べられて、お腹が痛くならなければ何も申す事は有りません。
と言うか、むしろ海外で安く寿司が食べられるって凄くないすか?
勿論、タイでも寿司を食べられる店は沢山あるのですが、値段も安くはないしリスクと天秤に掛けたらビミョーな感じだったし、他に美味しい料理も沢山あるので結局は1度も食べなかった筆者ですが、気が付いたら『一本槍』ではここ最近、ほぼ毎日食べてるかもです。
いや、他の料理も一通り試したのですが、うどんとか蕎麦は日本よりも割高でそこまで美味しくもなく、カレーは安定ですがいつも同じ味ですし、ラーメン系もスープはインスタントだと思うし、丼モノも味が濃いんで飽きちゃうんですよね~
結果、消去法で『握り寿司』が残った訳ですが、これはそこそこ美味しいし値段も高くないし、生ビールにも合うんで個人的にはベストチョイスだと思っています。
ちなみに一番美味しいのは海老ですかね?
これは意外にも日本と遜色ないと言うか、素材の良さが光るので個人的にはオススメで御座います。
だが、しかし!
時には海老の替わりにしれっと”カニカマ”が登場してしまう事もあり、あくまでも仕入れ次第って感じなのはマイナスですかね?
ちなみに東南アジアでは日本よりも”カニカマ”の地位が高いので、わりと良く食べられている感じでして、握り寿司に盛り込むのも他意があるって訳ではありません。
ま、特にコレと言ってアドバイスは無いのですが、気休め程度としてもワサビの殺菌効果を期待して、多めにワサビを使って食べるくらいの予防線を張るのは大事だと思います。
ご馳走様でした!
『一本槍』総評
と、言う訳で約一ヶ月半ほど『一本槍』に通っている訳ですが、今のとこは快調ですので意外と魚はそこそこ大丈夫だと思います。
もっとも、ここら辺は個人差があると言うか、体調とかメンタルも関係するので一概に安全とは言えないんですけれども。
ただひとつ言えるのは「大丈夫かな?」みたいな不安な気持ちを抱えたまま食べると、大抵はマイナスに作用するので、筆者の様に段階を踏んで「もう大丈夫だろ?」くらいの安心感が芽生えてから、本格的に魚を食べた方が良いでしょう。
ま、通常の海外旅行であれば短期間ですので、あえて寿司とか食べてリスクを背負わなくても、ちょっと我慢して日本で食べれば良いだけですし、むしろローカルな料理を食べなきゃ海外旅行の意味が無いんで、あえて寿司を食べる事に意味があるとは思えませんが。
逆に筆者みたいに長期出張者はどうしてもローカル食も飽きるし、やっぱ日本的な料理を欲すると思うんで、どこかのタイミングで冒険するのも有りかなと。
と、言う訳で「海外で刺身は絶対無理!」みたいな風潮がありますし、それも間違いでは無いのですが、その壁を乗り越える事が出来るとチョット幸せになれると思うんで、みなさんも自分でリスクを計算して、時には冒険してみたら良いと思います。
『一本槍』@LIMA CITY
Unnamed Road, Malvar, Batangas
営業時間 昼ぐらいから21時まで
定休日 ほぼ無休