『松楽』@秋葉原
東京都千代田区 外神田1-11-9
営業時間 11:00~16:30
定休日 土日祝日
屋台ラーメン発祥の『松楽』
『松楽』の歴史は古く、初代は横浜でラーメンの屋台を引いていた所から始まります。(1933年?)
その後『中華松楽』として秋葉原に店を構え、店主の世代交代を機に2004年に新築して、今のラーメン専門店『松楽』として再スタートしています。
つまり、最近のラーメン屋さんが昔懐かしい”中華そば”を模したのと違い、ガチ勢のノスラー(ノスタルジックなラーメン)で御座います。
店内、新築されているのでノスタルジックな感じではありませんが、外の喧騒とドア一枚隔てただけで、この落ち着き感……いいですね。
『ワンタン麺』750円
『味の大西』で育った筆者の好みと、『松楽』のオススメメニューがマッチングしたので、ここは迷い無しの『ワンタン麺』で御座います。
スープの方は鶏ガラ、豚骨などの動物系の出汁って感じでして、昨今の洗練されたラーメンの様に丸鶏などを使ったボディの強いスープではないです。
逆に、これが昔の味と言えば昔の味でして、ラーメン黎明期の”中華そば”と言うなら、このくらいライトなスープが正解でしょうか?
油も控え目なのでスルっといけるラーメンかなと思います。
鰹節やら煮干しなどの魚介もほぼ感じられず、まさにシンプルな昔の”中華そば”の味わいです。
麺の方は中細のストレート、コレ系のラーメンでは定番かなと思える仕様です。
チャーシューも昔ながらの”豚の腿肉”でして、昨今の肩ロースを低温調理したレア系チャーシューと違い、しっかり煮込まれてる奴ですね。
そして!
ワンタンの方は流石に元中華料理店って感じの美味しさでして、これは個人的にもヒットしました。
ご馳走様です!
『松楽』 総評
代替わりして味が変わったとか言われてますが、筆者的には先代の味を知らないので、今の『松楽』の味を評価するのみで御座います。
ノスラーとしては可もなく不可もなし、まさに昔の中華そばライクでして、逆に昔のラーメンがそんなに美味しくなかった事を考慮すると、昔の味を守っていると言えるんじゃないでしょうか?
いわゆる「問答無用でコショウをぶっかける!」みたいな、ラーメンブーム以前のセオリーが通用するラーメンだと思います。
と、言う訳で秋葉原のラーメンも食べ飽きたと言う人は、是非とも原点回帰の意味も含めて『松楽』で食べてみて欲しいと思います。