【謎の風味】僕とタガメとバンコクの夜@ナナプラザの屋台【昆虫屋台】

【謎の風味】僕とタガメとバンコクの夜@ナナプラザの屋台【昆虫屋台】

ついに念願のタガメを手に入れたぞ!

と、言う訳でさりげなくナナプラザに入り浸っている様に見せつつも、ちゃんと周辺の屋台をチェックしている筆者でして、仕事はキッチリこなす大人で御座います。

ってか、茹で玉子を改めて串に刺して焼くって斬新ですよね?

こういう文化の違いをリアルに感じるのが海外旅行の醍醐味でしょうか?

「昆虫屋台とは?」

いや、字を読めばそのままだろうが感が半端ありませんが、タイの屋台と言えば”昆虫屋台”を外す訳には参りません。

無論、そこはタイですから飼育する為の昆虫では無く、食用の調理済み昆虫を売っている屋台です。

基本的には”バッタ、コオロギ系、ゲンゴロウ、タガメ、カエル、サソリ、ヤモリ、芋虫系、蚕、謎の虫”みたいな強烈なラインナップでして、さりげなく昆虫以外を交えつつも、気軽に良質なタンパク質を摂取出来る最高のアンテナショップで御座います。

なお、今回はショッキングと言うか強烈なビジュアルが多い為に、BTSナナ駅の南側階段の下にいつもいる”ナナ猫”と言うかヌッコの画像を挟む手法で、最後までイイ感じに読める仕様にしてみたので、ヌッコの画像で癒やされつつ、どうにかこうにか頑張って最後まで読んでみて下さい。

タガメを食す!(1匹20バーツ)

と、言う訳でそこは全種類食べてみるのも一興ですが、筆者そこまでタンパク質を欲していないですし、一応は当サイトの基本方針として「美味しい食べ物を紹介する」みたいな枠もあり、すでに多くの人達が「バッタは不味い!」みたいな結論を出している食材は華麗にスルーするのが大人の選択肢だと思います。

そんな感じですので筆者的にはタガメ1択でして、他の食材は眼中にないと言っておきましょう。

で、なんでタガメをチョイスするのかと言うと、まず日本では希少種ですので食材として食べるどころか捕まえるチャンスがほぼ無い事、かと言ってタガメを買うとメチャ高いので食べようと言う気にすらならない事、水生昆虫の中ではタガメ最強説などなど、まさに筆者が食べるべき昆虫としての要素を満たしているからです。

ちなみに食べ方ですが、”タガメは香りが命!”らしいので、揚げるよりも”炒め煮”みたいな調理法が良いらしいです。

しかし!

そんな感じのタガメですので、タイでも流石に獲れなくなって来ているのか、なかなか昆虫屋台のラインナップに並ばない可能性……あると思います。

「ま、今度来たら食べればいいでしょ?」

と思ってスルーしたら、その後はまったく入荷しなくて前回は結局食べる事が出来なかった”幻の食材”でもあります。

ゆえに今回、”タガメを発見しだい確保する”と言うマイルールを制定し、見事2匹GET WILDする事が出来ました。

How to タガメの食べ方

1……羽根をむしる

2……背中の辺りをバキッと折り、頭の方と後ろに分割する

3……後ろの方は背中側からバキッと割り内蔵を吸う

4……頭の方は切断面から上面、下面に割って内蔵を吸う

以上です。

そこは写真が必要だろ感はありますが、どう考えてもモザイク処理が必要ですので却下ですし、ベタベタな手でカメラを触りたくないので写真はありません。

こうして無機質に文字にしてしまうと、いとも簡単にタガメを食す事が出来ますが、実際には3Dなタガメ君と数時間にらめっこした挙げ句、

「表の方が気が楽か?」

「裏側の方が気が楽か?」

「……とりあえず明日の朝食べよう!」みたいな感じになると思います。

ま、コツとしては朝イチに起きた瞬間、まだ寝ぼけてるウチにバリっと割ってチュッチュッと吸うのが正解!

ちなみに気になる味の方ですが……フルーツ系?

梨とはチョット違うんですけれども、そんなに嫌な味では無い……。

みたいな?

”蟹味噌の生臭さを消した感じ+謎のフルーツ感”みたいな味ですので、味的には誰でもイケると思います。

水生昆虫の王として君臨し、多くの生物の体液を吸って生きて来たタガメ様が、「最後は筆者に体液を吸われる」ってのが、なんとも食物連鎖な感じがして、地球ってスゲーなみたいな悟りを開いた筆者でした。

『昆虫屋台』総評

「食べ比べないんかい!」みたいな意見はあると思われますが、その言葉はそっくりそのまま丁重にお返しします。

貴方がタイに行ってチャレンジして下さい。

ま、逆に言えばタガメだったら美味しいので、また食べてもいいかなって思えますし、割と一般ピープルにもオススメかなと。

もっともライブ中にカブトムシを食べたアイドルがマッハで解雇される世知辛い昨今、昆虫を食べるって行為が日本人には受け入れられない可能性は否定出来ませんが、あえて言おう!

「ナマコも大概であると!」

それに日本だって”イナゴの佃煮”とか”蜂の子”はメジャーですし、昆虫を食べる文化が皆無って訳ではありません。

ですので「昆虫を食べる=野蛮」みたいな発想は安易と言うか、その様な偏見で他国の食文化を否定するのは国際感覚が備わっていないってかナンセンスと言うか、鯨やイルカを食べるな的な愚者のヘイトに近いモノがあるかなと。

と、書くと「そもそも昆虫を食べるメリットが無い」みたいな反論も予想されますが、それは考え方が甘いですね。

とりあえず一発ドカンと昆虫をガッツリ食べておく事で、「まあ、俺とかタガメも食べたですし?」みたいな余裕が生まれるので、あらゆる食事のパターンに対して誰よりも冷静に対処出来ます。

もしも東南アジアで料理の中に予期せぬ虫が混入してても、「ってか、俺とかタガメの内蔵吸ってますし?」みたいな感じで、何事もなかったかの様に虫だけを捨てて、その皿の料理を食べ続けるメンタルが養えます。

つまり、昆虫すら食べる”強いメンタル”こそ東南アジアで旅行を楽しむ為のスキルで有り、人間を成長させる為の手段とも定義出来ます。

昆虫を食べた人>>>超えられない壁>昆虫を食べた事がない人

この図式は揺るがないので、やはりタイに行ったらタガメのひとつも食べてみて欲しいと思います。

あ、でも流石にカブトムシは食用ではないので、僕も遠慮させて頂きますがw

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