人はなぜ、賞味期限切れの食材を量産してしまうのか?
一人暮らしをしていると、食材の賞味期限切れは良くある事だと思います。そして泣く泣く廃棄した苦い想い出に涙する日々……あると思います。
「ちょっと待った!それ、まだ食べられるから!」
そもそもが、賞味期限と消費期限は違うので、ちょっとやそっとで諦めるのはナンセンスかと存じます。
よしんば、子供の安全の為であれば賞味期限を厳守するストイックな姿勢も必要かもですが、大した稼ぎの無い旦那や、自分自身の為に貴重な食材を捨てる必要はあるのでしょうか?
と、言う訳で家にある”賞味期限切れの食品”を手当たり次第に食べてみました。
(当記事は2017年3月末に書いたので、ほぼ3月くらいに食べています)
注意……賞味期限切れの食品を食べる事を正当化したり、推奨する記事ではありません。安全の為に賞味期限は必ず守って下さい!
”3年チョイ前のチョコレート” vs 俺
食べたのはちょい前なので3年ちょいちょいでしょうか? 常温保存(放置)していたわりには上々のコンディションでしょう。
ここら辺、厳密に写真の日付で計算しても良いのですが、すでに年単位で賞味期限をオーバーしているので、細かい数字は問題じゃないと思います。
とりあえず……乳脂肪分が分離している感じですが、食べても大丈夫そうですかね?
結果、まあチョコレートの風味はイマイチになったものの、特に食べても大丈夫でした。多分、糖分も多いので痛みにくいのかも知れません。
”スーパーの売れ残り” vs 俺
ここら辺は個人的に積極的に狙って行きたいですね。
生クリームも賞味期限が切れた瞬間に傷む訳では無いので、すぐに使う予定があるなら安く買った方がお得です。
ゴルゴンゾーラチーズなんか最初っからカビが植えてあるので、逆に今更感があるくらいです。
ただし”半額弁当”とかの”お総菜”、すなわち調理済み食品は当日、ないし最悪でも翌朝には食べないと危険なので注意して下さい。
”1年半くらい前の即席ラーメン” vs 俺
まあ、元から乾燥している即席ラーメンですので、比較的ザコい敵だと思います。
若干、油は酸化しやすいので風味がちょいと悪くなっていますが、特に食べ残す事もなく完食出来る美味しさを秘めています。
逆に、このくらいの賞味期限オーバーで、ギャーギャー騒ぐ輩の気が知れませんね。
ご馳走様でした!
”4年前のお吸い物” vs 俺
我が家では滅多に出番の無い”インスタントのお吸い物”ですので、流石に気合いの入ったメンツが残っていました。
乾燥している食品とは言え、余裕の4年オーバー……オリンピック周期はチョイと危険な予感です。
若干、謎の発酵臭はしますが、まあ……大丈夫かな?
実際、お湯を入れてしまうと特に違和感もなく、やや香りがおかしい点を除けば問題なさそうです。
残す事なく、余裕の完飲で御座います。
”1年くらい前の缶詰” vs 俺
ここら辺のレベルが一般家庭に現れる”賞味期限が切れたフレンズ”でしょうか?
まあ、缶詰は保存に強いので、一年とか誤差みたいなモノでして、普通にサラダに使っても問題ないと思います(結果には個人差があります)
逆に、このくらいでもメーカーや小売り側では”廃棄”してしまうので、なんとも勿体ない予感ですね。
でも、そういうのを守らないで食中毒事件が発生しているので、そこら辺は徹底的に管理した方がいいと思います!
”一ヶ月前の卵” vs 俺
ちなみに卵は生きているので、意外と生で食べなければ賞味期限を過ぎても大丈夫と言われています。
あの賞味期限は、あくまでも生で食べた場合の目安だそうで、加熱して食べる限りはそうでもない……と。
とは言え、卵にはサルモネラ菌が存在しているので、10度以下の冷蔵保存した時の賞味期限を示しているので注意しましょう。
複雑な計算式があるらしいのですが、冬だと産卵後57日でアウトだそうです。
筆者の場合、暖房なしの部屋で冬場に一ヶ月オーバーでして、卵のパックは産卵後2週間を賞味期限に設定しているらしいので……ギリギリのラインでしょうか?
(3月20日に食べています)
卵を割った感じ、ちょっと黄身が痩せててシワになっていますが、特に異臭はないですね(サルモネラ菌の場合は臭いじゃ分かりません)
流石に生では100%死ねると思うので、賞味期限が1年半くらい過ぎた缶詰ポークで”焼き飯”にします。
ちなみに我が家には中華鍋もありますが、最近は2食分くらいをまとめて”大きな極厚特注鉄板”で調理しています。
鉄板だと表面積が広いので水分も良く飛ぶし、食材をダイレクトに鉄板の上でコテを使って切れるので、意外と洗い物とかが少なくて済みます。
この鉄板は買って良かった調理器具ナンバーワンですので、是非みなさんも導入してみて下さい。
大きく広げて、しっかり水分を飛ばすのが肝となります。
他にも”お好み焼き”や”一人焼肉”で大活躍するので、かなり使用頻度は高いですね。
結果、普通に美味しい”焼き飯”でして、翌朝も美味しく頂きました!
(注……卵の場合は超危険なので、絶対に真似しないで下さい)
”三年前の納豆” vs 俺
さて、ここまで順調に盛り下がって来ましたが、このメインイベントで一発逆転で御座います。
まず、納豆嫌いの我が家の冷蔵庫(野菜室)に、納豆がある事自体が謎ですが問題はそこじゃ有りません……。
確かに納豆菌は世界最強と聞いてはいますが、いかんせん”生もの”ですからね。パックにある空気穴が、納豆が生きている事を地味にアピールしています。
果たして、どんなモンスターになっているのでしょうか?
はい! コチラが三年前の納豆の勇姿です!!
正直、もっとカビカビで凶悪なビジュアルを予想していたのですが、なんかカピカピに乾燥しています。
むしろ、ノーマルの納豆の方がネバネバ感もあり、食品として香りも含めて微妙な予感ですね。多分、パッと手渡されたら普通に『スニッカーズ』だと思って、違和感なく食べられると思います。
嘘です。
かなり水分が無くなっていて、フリーズドライ食品みたいになってます。
と、言う訳で日本酒を入れて戻してみました。
水道水だとカルキで納豆菌が死んじゃうかもだし、ミネラルウォーターを常備するほど経済的に豊かではないので、とりあえず日本酒を選びました。
小一時間ほどすると、かなりウェッティーになって来たような?
試しに混ぜてみると……おお! なんかネバって来ましたね!!
これは確実に納豆ではないでしょうか?
と、言う訳で恐る恐る食べてみると……ちょっと戻しが足りないですかね?
でも、普通に納豆の味がするし、日本酒で戻した事で風味もプラスされ、ちょっと美味しく再生された気がします。
ちょっとネバネバの糸引き加減が弱いのですが、もう数時間待ったら完全に復活するんじゃないでしょうか?
納豆嫌いな筆者ですが、逆にこれなら酒のツマミに食べても良いと思いました。
結論「賞味期限を過ぎても大丈夫?」みたいな?
あくまでも美味しく頂く為の賞味期限ですが、今は絶対食べなきゃ駄目な”消費期限”の表示は少なくなったので、実質”賞味期限=消費期限”と思った方が良いと思います。
賞味期限が切れた色々な食品を実験的に食べてみましたが、賞味期限が切れた事で美味しくなったりしたモノは無かったので、賞味期限を切れてから食べるよりも、賞味期限が切れる前に食べた方が幸せになれます。
また、自分ひとりなら自己責任で済みますが、人に食べさせるモノは絶対に賞味期限内の安全な食品、食材を使うのが人としてのルールです。
と、言う感じですので「あえて賞味期限を切れさせるメリットは皆無である!」との結果が出たので、みなさんも賞味期限内に消費する事を、心掛けて生活して下さい。
現場からは以上です。