小田原系ラーメンとは?
結構、小田原とか湯河原方面ってバイクだと定番のショートツーリングコースだと思うのですが、あえて言おう!
「小田原系ラーメンは必食であると!」
え~、小田原系ラーメンとは元々は肉屋だった『味の大西』が作り始めたラーメンでして、特徴としては豚骨清湯スープにブッ濃い醤油味、コッテリなラード層に柔らかめに茹でた平打ち縮れ麺、具が沢山入った餃子の様なワンタンが特徴で御座います。
なんともワイルドなテイストでして、黒いスープに黒いチャーシュー、メンマも真っ黒な風貌からラーメン界の「黒い三連星」と言われています。
そんな”小田原系ラーメン”っぽい何かを提供する『俺系らーめん藤本』が厚木ら辺にオープンしたって事で、わりとマッハで食べに行ったのですが、あえて言おう!
「ワンタンを仕込んでないだと?」
は?
小田原系ラーメンでワンタンが無いとか、意味分かんないのですが?
ま、結局はその後しばらくワンタンを作ったり作らなかったり、週休二日制のラーメン屋なのにそれプラスで臨時休業が多発したり、挙げ句の果てに怪我してしばらく休業したり、復活したと思ったら臨時休業が多発したり、また怪我をして長期休業したりって感じで「世界一怪我の多いラーメン屋」としてのギネス記録を更新したまま、ついに閉店した感じ。
だが、しかし!
今度は中の人が入れ替わって、新たにリニューアルしたと言う事ですので、それとなく食べに行って来ました。
ちなみに駐車場も5台分確保されているので、車勢もワンチャンあると思います。
内装もチョイと変わった感じでして、前はただのデッドスペースだったエリアがテーブル席になったのは高評価で御座います。
『ワンタンメン』900円
こんな感じで、どうでしょう?
一応は”俺系ラーメン”ってジャンルですので、小田原系ラーメンでは無い可能性も否めませんが、ここまで寄せているのに「うちは小田原系ラーメンではないです!」って言うのも、逆に小田原系ラーメンに失礼だと思うので、もう小田原系ラーメンって事で良いと思います。
ってか、逆に『味の大西』で修行してないので謙遜の意味も含めてのアレだと思いますが、むしろココまでパクっておいて「自分が作ったラーメンの味です!俺系です!」だったら万死に値する可能性は否めません。
ま、そこら辺は先代と言うか創業者の問題なのですが、どうせリニューアルしたなら店名も変えた方が良かったかなと思わなくもないですね。
(御世辞にも前の店はイメージが良かったとは言い難いですし)
ん~……やはり小田原系ラーメンはワンタンが無いとですよね!
希に小田原系ラーメンのレビューなのに、ノー・ワンタンなメニューを食べちゃう人が居ますが、それは流石に勉強不足と言わざるを得ません。
さて。
気になるラーメンの味ですが、まあ大体ソレっぽい感じになって来たんじゃなかろうか?
ラードの量は普通のラーメンに比べれば多いものの、これが『小田原系ラーメン』ですので問題ないですし、初期の頃より落ち着いたかなと。
とは言え、今度は別の問題が発生したので書くか書かないか0.3秒悩んだのですが、あえて言おう!
「麺が普通じゃんと!」
まあ、普通なら普通で良いじゃんって事で問題無さそうですが、小田原系ラーメンの特徴のひとつである麺が、まったく普通のラーメンの麺になっちゃってるぞと……。
もっとも俺系ですのでソレはソレで良いのでしょうが、小田原系ラーメンが好きな人にとっては、あの強い縮れの平打ち麺で無ければガッカリ案件なのは間違いないでしょうか?
あとはワンタンの方ですが、まあソレっぽさは出てるのですが、ワンタンの包み方に関しては小一時間でして、飴玉を包むような感じでギュッと絞ってしまうと、ワンタンらしさに欠けると思うし、ぶっちゃけ餃子と違ってワンタンは適当に包んでも、鍋に入れた瞬間にピチッと閉じられるので、そこら辺の事は研究して欲しいかなと思った次第です。
ご馳走さまでした!
『ワンタンメン』総評
なんだかんだと物申す部分はあるものの、昔の『俺系らーめん藤本』に比べたら、麺以外は全て良い方向に向かっているので、このままブラッシュアップすればイイ感じになると思いました。
ま、まあ初期がダメダメ過ぎたと言うか、不定休が多かったり仕込みしてなかったりと、ラーメン屋以前に飲食店としてアレ過ぎただけなんですけども。
ちなみに最近、希に夜営業もやっているらしく、後々は昼と夜営業になるそうです。
と、言う訳で個人的には期待出来る感じに生まれ変わった『俺系らーめん藤本』ですので、是非みなさんも食べに行ってみて下さい。
『俺系らーめん藤本』【閉店】
神奈川県厚木市幸町2-11
営業時間 11:00~20:00
水曜日 11:00~14:00
定休日 木曜
『藤本』Googleマップで表示