『サッポロ一番塩らーめん』 VS 『サッポロ一番しょうゆ』

『サッポロ一番塩らーめん』 VS 『サッポロ一番しょうゆ』

最強の即席ラーメンを決めたい

さて、この世に即席ラーメンは数あれど、一番売れているであろう即席ラーメンと言えば、『サッポロ一番』ではなかろうか?

勿論、『チキンラーメン』や『チャルメラ』、昨今であれば『マルちゃん正麺』もイイ感じだと思います。

また、ワールドワイドな視点で見れば『チャルメラ』は香港で圧倒的なシェアを誇っているし、必ずしも『サッポロ一番』が世界一とは決められないかも知れません。

しかし!

まずは身近な筆者の周りで言えば、やはり『サッポロ一番』の名前が最初に挙がるか、二番目に挙がるかってくらいのメジャーな即席ラーメンでして、やはり『サッポロ一番』の中から最強の即席ラーメンを決めるべきかなと思います。

勝負方法を考えてみた!

さて、問題はどうやって最強の即席ラーメンを決めるかですが、どうした物でしょうか?

恐らく販売数が一番多い即席ラーメンが、一番美味しいって事だとは思いますが、筆者は疑問に思います。

「一番売れているのはサッポロ一番みそ……だと?」

ナンセンス!

2番目に販売数が多い『チキンラーメン』に関しては、確かに鍋を使わずに丼だけで完結出来る利便性を考えた場合、その結果も納得ですが『サッポロ一番みそ』に関しては、筆者の周りのアンケート結果からしても、有り得ない案件で御座います。

ここら辺「視聴率が一番良い番組が一番面白いのか?」ってのと似てると思うので、必ずしも「1番売れている=1番強い」って訳ではないと思います。

また、『サッポロ一番』には味噌の他にも豚骨等がありますが、やはり『サッポロ一番しょうゆ』や『サッポロ一番塩らーめん』に比べると豚骨は歴史が浅いので、今回は比較対象外とさせて頂く。

ちなみに一番最初に発売されたのは、『サッポロ一番しょうゆ』でして1966年、次に1968年に『サッポロ一番みそラーメン』、『サッポロ一番塩らーめん』は1971年の発売となっております。

「おい、だったら味噌を出場させろや!」

みたいな意見もあるかもですが、後発ながらも『サッポロ一番塩らーめん』は”発売当初からまったく味を変えていない”みたいな神ラーメンですので、実力で言えば『サッポロ一番塩らーめん』が出るのは当たり前では、なかろうか?

じゃ、どうやって最強の座を決めるのか?

「何人かに両方のラーメンを試食させてみたら?」

まったくもって”凡人”の発想。

まるで真理を捕らえていない愚者の思考。

「サッポロ一番しょうゆ VS 塩」

正解はコレ。

『サッポロ一番塩ラーメン』と『サッポロ一番しょうゆ』を、同時に混ぜて食べるべし!

「味が強かった方の勝ち」

みたいなシンプルなのがベストではないでしょうか?

食べてみて『サッポロ一番塩ラーメン』の味がしたら、塩の勝ち。

『サッポロ一番しょうゆ』の味がしたら、醤油の勝ち。

以上です。

「塩と醤油で麺が違う件の是非」

と、言う訳で二種類のラーメンを同時に調理すると言う、前代未聞のプロジェクトが始まりました。

まあ、『サッポロ一番塩ラーメン』を2袋食べるみたいなシチュエーションは何度かありましたが、別々の即席ラーメンをひとつの鍋で作るのは初めてで御座います。

そして!

思わぬ発見と言うか、写真を見れば分かるのですが、あえて言おう!

「麺の色、違くね?」

明らかに醤油の方が醤油っぽい色をしてますね……。

マジか。

今までずっと麺は同じだと思ってた……。

とりあえず麺が違うってのは想定していなかったのですが、まあ良く混ぜ合わせれば問題ないでしょうか?

「いざ、実食!」

ちなみにスープの粉もパッケージの大きさが微妙に違い、すなわち分量もビミョーに違う訳ですが、スパイスや”切り胡麻”も含めて、これらは全量をブチ込む方向で良いと思います。

まあ、スープが1リットルってどうかな?と思ったのですが、案の定ギリギリで全量を入れる事が出来ました。

なお、今回は言うまでもなく具は一切無し、完全に”素ラーメン”の状態で勝負します。

ちなみに香りの方ですが、やはり塩の個性有る香りが前面に来るものの、醤油に付属する”スパイス”の尖った香りも立ち上がるので、スメル的にはドローでしょうか?

そしてスープの方ですが……むむ!

こ、これは判定が難しいかも知れんね……。

確かに色的に醤油だし、醤油の味もするから醤油かなってイメージが脳味噌に浮かぶのですが、実際には塩のコクと旨味がブワっと来るので、目を閉じて食べたら塩……かも?

麺の方は混ぜているので、まったくもって判別不可とも言っておきましょう。

即席ラーメン日本一の栄冠は?

非常に僅差ではありますが、やはり目を閉じて食べた時の風味からして、塩6割、醤油4割くらいのスープ感ですので、これは『サッポロ一番塩ラーメン』の勝利とす!

異議は認めません。

確かに醤油に付属するスパイスが、色々な意味でジャッジを妨害するのですが、食後の感想としては「塩味だったかな?」みたいなポジションに収まりましたね。

ちなみに今回、色々と調べてみたところ、『サッポロ一番』の麺には、それぞれの味ごとに麺に断面(形状)が違い、またそれぞれの味が練り込まれているとの事。

醤油には醤油、味噌には味噌、そして塩にはなんと”山芋”を練り込んでいるらしいです……スゲーな『サンヨー食品』……。

と、言う訳で不毛な即席ラーメンに終止符を打った訳でして、今後は「日本で一番強いラーメンは『サッポロ一番塩ラーメン』である!」と言う事実を、布教して行こうと思います。

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