パイナップルラーメンを再現する為に全力を尽くす男の3600秒

パイナップルラーメンを再現する為に全力を尽くす男の3600秒

パイナップルラーメンが食べたい時

様々なラーメンが氾濫する21世紀ですが、その中でも異色を放つ存在の”パイナップルラーメン”専門店『パパパパパイン』で御座います。

で。

いわゆるパイナップルのラーメンってどんな感じか気になる人が多いと思うのですが、いかんせん『パパパパパイン』は町田市(やや東京都)にしか無いので、遠くに住まう人々はその美味しさを堪能する事が出来ません。

勿論、昨今は有名店のラーメンをカップラーメン化した商品とか流行っているのですが、さすがに『パパパパパイン』に手を出すメーカーが存在しないので、パイナップルラーメンの商品化に関しては諦めた方が良いでしょうか?

と、言う訳でそんなみなさんに朗報です。

「パイナップルラーメンのスープは25%がパインジュース」

みたいなレシピが公表されているので、なんなら自分でパイナップルラーメンを作ればいいじゃない?

材料を揃える

筆者、ラーメン作りにハマってた時期もあるので、全てをガチに作って再現する事も不可能では無いかも知れないのですが、恐らくそこまでガチに再現出来たとしても、読者の人々が付いて来れない可能性……あると思います。

と、言う訳で今回は誰にでも作れる範囲でパイナップルラーメンを作ろうかなと。

ベースとなる即席ラーメンは色々とある訳ですが、まずは”キング・オブ・塩ラーメン”となる”サッポロ一番塩らーめん”をチョイスしました。

ま、もしも「無人島に即席ラーメンを一種類だけ持って行け!」と言われたら、躊躇なく”ポロ塩”をチョイスする筆者でして、このラーメンに対する信頼感は40年にわたって揺らぎません。

また、バーテンダー的にはパインジュースと言えば”トロピカーナ”1択なのですが、ここ最近は安いジュースしかスーパーに並んでいないので、こんな感じになりました。

ちなみにチャーシューや糸唐辛子なども用意出来なくは無いのですが、そうなると読者の方達が作ろうと思った時にハードルを上げる事になりますし、それらは完璧にパイナップルラーメンが再現出来てからでも遅くはないし、むしろそれらアイテムは味的にノイズでしかないので、今回は省略させて頂きます。

べ、別に面倒だった訳じゃないんだからね!

あと大事な事なんで書いておきますけども、缶切りは一番最初に最高の奴を買った方が良いです。

そんなに買い換える機会もないし壊れる事もないので、使いにくい缶切りを最初に買ってしまうと”缶切り作業に不自由したまま生涯を送る”って不幸が訪れますので。

全てマニュアル通りに作るべし!

え~、ポロ塩は水500㎜ℓで調理するので、25%をパインジュースにすると……125㎜ℓのパインジュースが必要となります。

「そんなん適当でいいじゃん?」って一瞬でも思った人は、確実に”マズ飯予備軍”の素質があるので、料理はまずレシピ通りに作るって言う鉄則を徹底的に脳味噌にブチ込んでおいて下さい。

ん~……この薄めたパイナッポウジュースの香り……嫌な予感しか無いですな!

麺を入れてイイ感じに茹で、粉末スープを入れます。

いざ実食!!

こんな感じでどうでしょう?

ええ、分かってます。

これでは普通の”サッポロ一番塩らーめん”でしか無い事は。

と、言う訳でトッピングのパイナップルを添えさせて頂きました!

さて……一応は実食とか必要です?

とりあえずパイナップルを食べてみると……温かいパイナップルの味がします。

ま、そもそもパインを温める必要があるのかないのかって話も有りますが、そこまで不味くはないですね。

スープの方は……ま、まあパイナップルの味がしますかね?

いかんせんポロ塩のスープは主張が強いので、明らかにパインジュースと喧嘩している感は否めませんが、みなさんが想像するほど不味くはないです。

具体的には酸辣湯麺のラー(辛い部分)を抜いた様な仕上がり?

あえてパイナップルジュースを使う意味が分かりませんが、それなりの味ではあるので全然食べれないって最悪の事態は見事に回避出来ています。

しいて言うなら、パイナップルジュースで麺を先行して茹でているので、麺がスープよりもパイン風味になってしまっている可能性……あると思います。

New Challenger!

ま、御世辞にも『パパパパパイン』のラーメンを再現出来たとは言えないのですが、あえて言おう!

「大丈夫だ、問題ない。」

一発目から味がまとまるとは思っていないので、ここまでは想定の範囲内で御座います。

前回の敗因を考察した結果、やはりパインジュースは麺の茹で上がり間際に入れないと麺が酸っぱくなるって事を学びました。

さらに!

確かに”ポロ塩”様の美味しさは唯一無二、唯我独尊でリスペクトなのですが、主張が強すぎて『パパパパパイン』の味からは遠くなってしまう可能性は否めません。

と、言う訳で軌道修正した結果がコチラとなります。

ラーメンと言えば中国、その中国ってか香港で爆発的人気を誇る”チャルメラ”の塩味をチョイスさせて頂きました。

否応無しに『パパパパパイン』のラーメンを食べて来た筆者ですので、似た系統の即席ラーメンを探すなぞ造作も無い事で御座います。

と、言う訳で今回もきっちり計量して再チャレンジです。

今回はジュースを麺が茹で上がる直前に入れるので、麺ばかりがパイン味になるって事はないかなと。

如何でしょうか?

『パパパパパイン』でパインの追加トッピングをすると有料ですが、自宅であれば激安でトッピング可能ですので、パイナップル好きには最高だと思います。

気になる味の方ですが……ん~、ちょっとは近づいた気がしないでも無いのですが、これを友達に「パイナップルラーメンだよ!食べて!」って言ったらグーで殴られる気がしないでもないですな。

とは言え、この”パインジュース25%”って言う比率を勝手に変える事は、それこそ『パパパパパイン』に対する冒涜だと思うので、この黄金比率だけは絶対に譲れないかなと。

ちなみにパインジュースは後入れの方が、やはり麺の味を損なわないと言う結果が出た事も報告しておきましょう。

自作パイナップルラーメン 総評

『パパパパパイン』の味には遠いのですが、”食べれば食べられる、そんなに不味くはない、コスパ最強、簡単お手軽”ってメリットを考えると、死ぬ程パイナップルラーメンは食べたいけれども、町田とか行くの無理だわ~って人にはワンチャンあると思います。

逆に、町田とか良く行く筆者が家でパイナップルラーメンを再現しようと思っても、今以上の”労力、コスト、技術”が発生する事を考えると、普通に『パパパパパイン』に行けって結論でFAで御座います。

ま、そこまで簡単にプロの味が出せるとは考えていなかったので、「それなり食べられる味に着地した奇跡」を全力で喜びたいと思います。

異議は認めません。

そんな感じでやはりパイナップルラーメンを欲したなら『パパパパパイン』に行くのが最善の策ですので、是非みなさんも『パパパパパイン』に食べに行ってみて下さい。

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