ロティサリーチキンとはなんぞや?
今回あれこれありまして、筆者的にはアウェーの地となる武蔵小杉駅に降り立ちました。
このハイソな感じに小洒落た感……圧倒的に武蔵小杉だと思います。
ちなみに今回の取材先は『COSUGI LODGE』なる、ロティサリーチキンの専門店で御座います。
正直、”ロティサリーチキン”なる食べ物を知らなかったので、店に行く前にググってみたところ、なんか普通に”鶏の丸焼き”みたいな料理でして、グルグル回ってるのがポイントらしいです。
この時点では筆者的にも「へー。」くらいでして、まあ東南アジアでも鶏はグルグル回っていたり吊して炙られていたので、そんなもんかなと思っていました。
ま、鶏の丸焼きな時点で味はお察しかな?……そんな風に考えていた時期が俺にもありました。
店内も圧倒的に武蔵小杉!
若干、武蔵小杉の使い方を間違えているかもですが、大体のニュアンスは合っていると思います。
ちなみに店名の『COSUGI LODGE』ってのは、色々と由来があるのですが、恐らくそこまで興味を惹く事でもないので3行でざっくり解説すると、武蔵小杉のロッジ(山小屋)的なイメージでよろしいかと存じます。
店内、過剰なまでのシャレオツ感がありますが、特に気になるのは”ティピー”の存在でしょうか?
普通の座敷ではなく、ティピーで微妙にプライベート感を出しつつも、さりげなく武蔵小杉だと思います。
(勿論、この中で食事をする事も可能です)
ロティサリーチキンへのコダワリ
そもそもがヨーロッパで食べた「ロティサリーチキンの旨さ!」に感動して、日本に専門店を作ったくらいのオーナーですので、まずは本物のロティサリーチキンを作ると言うか再現する所から始まっています。
ですので、”ロティサリーチキンマシン”みたいなロティサリーチキン専用の機械にもこだわっていまして、わざわざ受注生産で作って貰っています。
ま、値段は聞いていないのでアレですが、受注生産な時点で”お安くはない”んじゃなかろうか?
ちなみにロティサリーチキンを美味しく焼く為には電気やガスではなく、”遠赤外線”のチカラが必要でして、このマスィーンもガスの炎は見えますが実はガスでフィンを加熱する事で遠赤外線を発生させ、遠赤外線で丸鶏を炙っています。
簡単に言うと遠赤外線でじっくりと加熱(70分以上)して、余分な脂を絞りつつ、鶏の肉自体はジューシーに仕上げると思って頂ければ幸いです。
ま、肉や魚全般なのですが骨付きのまま焼かないと、身が縮んで旨味(肉汁などなど)も流出しちゃうって事で、究極的には”丸ごと焼く”のが正解!
この日は『COSUGI LODGE』の料理を全面的に監修している、世界100人のシェフにも選ばれた”篠原秀和シェフ”が直々に調理していまして、まさに日本で最高のロティサリーチキンが仕上がる瞬間に立ち会えました。
まあ、分かる人なら写真を見ただけで「おっ!」と思うのですが軽く補足しますと、確かに鶏肉から脂がしたたっていると美味しそうに思えますが、鶏の脂も冷めてくると重くなるだけですので、ソースの味を邪魔させない為にも余分な脂を吸い取っている……って感じです。
ロティサリーチキン完成!
どうでしょう?
『COSUGI LODGE』のメインとなるメニューを並べた感じですが、なかなか武蔵小杉っぽくないですかね?
これが本物のロティサリーチキンって感じでしょうか?
ま、確実に旨い予感しかありませんな!
ロティサリーチキンのフルサイズ(税別3800円)がコチラでして、フルサイズにはソースが3種類付属します。
ちなみにソースは”ごぼうのバルサミコソース、卵のわさびソース、柚子のジュレソース”が今回のラインナップでした。
他にもサラダ的な何かもあったりしますが、そこら辺の解説は実食の方で解説しておきましょう。
実食編に続く
『ビーツのマッシュポテト』
いわゆる筆者の大好物であるポテトサラダ的な何かがコチラとなります。
ちなみに『COSUGI LODGE』のイメージカラーはピンク色でして、そこら辺をイメージして色づけにビーツ(ボルシチのアレ)を使っています。
気になる味の方ですがディル(ハーブ)とビーツが良いアクセントになっていて、誠に美味しゅう御座います。
ポテトの方もマッシュしたポテトと、ある程度の大きさを残したポテトを合わせているので、ジャガイモ本来の美味しさを堪能出来ますな。
味付け自体は控え目にして、ジャガイモの美味しさを引き出す仕様って事だと思います。
『抗酸化野菜のグリーンサラダ』
完全無農薬&独自の栽培法によりビタミンやミネラルの含有量を高め、野菜が持つ抗酸化力を引き出したとの事です。
ま、筆者はあまりそういうのを気にしない人なのでアレですが、サラダと言うか野菜的にも味が濃く、逆に野菜本来の味(苦みも含めて)が出ていると思います。
野菜本来の美味しさを味わって欲しいので、あえてドレッシングではなく”塩、レモン、オリーブオイル”を添えています。
『生ハムとマスカルポーネ 季節のフルーツ』
もう完全に武蔵小杉なビジュアルですが、篠原シェフの提唱する”新しい生ハムの味わい方”って事で筆者も興味ある一皿です。
最初は味噌に見えたソースと言うかクリーム的な何かの正体はピーナツバターでして、まさに意外の外で御座います。
もう片方はマスカルポーネって感じのクリームチーズでして、これとイチゴを合わせて生ハムで巻いて食べます。
『ロティサリーチキンハーフ』税別2000円
今回は試食会って事でソースが3種類ですが、ハーフサイズは付属のソースが1種類選べるとの事です。
勿論、オプションでソースを追加する事も可能と思われますが、だったら最初からフルサイズをオーダーした方が得だと思います。
ボリューム的には1人でハーフサイズをちゃちゃっと食べられるので、2人でフルサイズが丁度良いんじゃなかろうか?
ちなみにロティサリーチキンの楽しみ方としては、「腿肉はそのままでも味が濃くてジューシーですので、そのまま食べるのが一番です!」との事。
言うまでもなくロティサリーチキンには”シーズニングスパイス”が馴染ませてあるので、すでに味も付いています。
で、胸肉などの部位はどうしても味が淡泊になってしまうので、ソースを使って食べると最高に美味しいとの事……まさにその通りだと思います。
正直、『COSUGI LODGE』のロティサリーチキンを食べるまでは、「ただの丸焼きじゃね?」と思っていた筆者ですが、その考えは非常に浅いと反省せざるを得ない可能性……あると思います。
鶏肉はどうしても加熱するとパサつきやすい肉質なのですが、遠赤外線でじっくりと火を通してやる事で、それを最小限に抑えつつ鶏の旨さを凝縮させる事が出来ます。
そして!
やはりソースの旨さと言うか”世界100人のシェフ”は伊達じゃないって感じでして、これはソースも3種類試さざるを得ない案件でしょうか?
ゴボウの香ばしさとバルサミコの酸味、卵(黄身)のコクとワサビのキレ、柚子をベースにジュレ仕立てにする事で絡みやすくさせるとか、色々なアイデアとセンスが光っていると思います。
筆者、わりと料理はソースに頼らない派ですが、コレばっかりはソースを使わないと勿体ないと思います。
『コスギカフェプリン』
『COSUGI LODGE』の前身となる『コスギカフェ』の人気メニュー、正式名称は『川崎産モリモリ卵のコスギカフェプリン』の美味しさよ……。
一言で済ませば「濃厚」って感じですが、その滑らかさと言うか舌触り、バニラビーンズの香りなど、細かい部分でプリンとしての美味しさが平均を遙かに超えていると思います。
ご馳走さまでした!
『COSUGI LODGE』総評
他にもコンセプトとしては「地ビールなどでロティサリーチキンをエンジョイする」みたいなのが有りまして、各種地ビールも樽で仕入れています。
さらにワインやカクテルにもチカラを入れているので、何かしら自分の好みが見つかるかなと。
ちなみに篠原シェフのコメントとしてソースや料理のアイデアが色々とあるのですが、「まずは基本のメニューを定着させる」みたいなオーナーの方針により、あえて今はメニューを絞っているとの事です。
って感じですので、今後もちょいちょいメニューは増えて行くと思うので、『COSUGI LODGE』から目が離せないかなと思った次第です。
ま、お値段も武蔵小杉な気はしますが、そもそも丸鶏を買うだけでもソコソコの金額ですので、今の味と言うか質、美味しさを維持するには”お値打ち価格”だと思います。
そんな感じの『COSUGI LODGE』ですので、本物のロティサリーチキンがどんなモノか気になる人は、迷わず行ってみては如何でしょうか?
『COSUGI LODGE』(コスギ ロッジ)【閉店】
神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1
パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデン1F
営業時間 11:30~14:00L.O 16:30~21:30L.O
定休日 月曜日
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