『キッチン南海』神保町店
東京都千代田区神田神保町1-5
営業時間 11:15~16:00 17:00~20:00
定休日 日曜祝日
『キッチン南海』Googleマップで表示
一世を風靡した『キッチン南海』の本店
1960年に創業し3年後に今の神保町に移転して続く、下町洋食の名店で御座います。(1966年創業説もある)
この神保町店から独立した人が各地で新たに『キッチン南海』をオープンし、一時は都内に20店舗もあったそうです。
店名の由来は初代が”南海ホークス”のファンでして、チームカラーの緑が店の看板にも使われているとの事。
「Wikipediaそのままか!」
みたいな突っ込みは甘んじて受けますが、そのくらいの人気店だったと言う事で御座います。
ちなみに神保町は美味しい店が沢山あるのですが、かなりのランチ激戦区でして、人気のある店は12時になるとマッハで満席、行列になります。
ってのが日常なので、さらに11時50分くらいから仕掛ける”早飯勢”も多数居て、人気店を狙うなら開幕直後、もしくは13時半とコアタイムを外す必要があります。
とは言え、原宿みたいなチャラいエリアと違って、食事が終わってからスマホをイジってるアホ共も居ないし、訓練された常連のサラリーマン達がメインですので回転は早いです。
平均15分も並べば入店出来ると思うので、並びが短いと思ったら列に接続しましょう。
『カツカレー』750円
こちらが一番人気の『カツカレー』で御座います。
どうでしょう?
”ブラックカレー”と呼ばれるほどの黒さと圧倒的なボリュームは、まさに神保町の洋食シーンを牽引する『キッチン南海』のフラッグシップに相応しい、威厳のあるビジュアルではないでしょうか?
ちなみに『キッチン南海』は地味に超人気があるので、某うどん屋や某激安焼肉食べ放題ランチみたいなクソ行列は出来ませんが、ランチのコアタイムを過ぎても数人が並ぶほどの人気があります。
これは常連が多い為に、「あまり並ぶなら明日でいいや」みたいな余裕のあるユーザーが多い為に発生する現象で御座います。
つまり、普段使いの店として地元で働く人達に認められている、実力店って事ですね。
と、言う訳で気になる『カツカレー』の味ですが、見た目通りの香ばしさと野菜などが溶け込んだ深い味わいですが、スパイス感は突出していないので警戒する程の辛さはありません。
逆に、このカレーの味は”御飯がススム系”な奴なので、まさに働く人達のオアシスとなる『キッチン南海』に、相応しい一品かと存じます。
ちなみにカツは大阪にあるアメ村のソウルフード、『ニューライト』同様の薄さを誇り、ある種の共通点を感じる筆者です。
この薄カツ系ならではの衣のクリスピー感が、ある種のカレーにマッチすると言う事でしょうか?
その圧倒的な人気、庶民的な価格、個性的なスタイル、さらにカリスマ性の高さを考慮すると、”西の横綱『ニューライト』、東の横綱『キッチン南海』”と言っても過言ではありません。
『キッチン南海』総評
神保町と言えば欧風カレーが有名ですが、ぶっちゃけ神保町で働く人々は言うほど、毎日カレーを食べている訳ではありません。
むしろ、それら千円超えの欧風カレーよりも、この『キッチン南海』などの美味しい洋食店でランチしている可能性……あると思います!
と、言う訳でこの『キッチン南海』の『カツカレー』は必食ですが、気になるのは”しょうが焼系メニュー”でしょうか?
これも絶対に美味しいと思うので、いつか再訪したいと思います。
(2020年6月27日閉店)