衛生関係はどうでしょう?
とりあえず歯ブラシ&歯磨き粉、石けん1個くらい持っておいた方が快適だと思います。
後は女子であれば生理用品など。
他にも目が悪い人は”メガネ”とか地味に必要だと思うので、普段使っている奴以外に準備しておいた方が、地震の直後とかに慌てないで済むと思います。
ここら辺、一生懸命ミニマムにパッキングするのがベストですが、面倒な時は100均ポーチでOK!
医薬品に関しては持病があるならその薬は絶対に必要ですし、解熱剤とか軟膏くらいは持っておきたいですね。
包帯はあったらベターですが、最悪は”綺麗な布”的な何かで代用出来るし、基本的には怪我したら終了ってくらいの慎重さが求められるので、必須アイテムとは言い難いです。
「イスラエルバンテージは必須だろが!」みたいなミリタリーマニアも居ると思うますが、まあ圧迫包帯を使う様になった時点で生存率は相当下がりますし、それを使う様な状態だと早急に医療機関の治療を受けないと死んでしまうと思うので、そこまで追い詰められた時に、ほんのチョット延命出来るキットですので個人的には止血出来る何かしらがあれば専門のは必要ないと思っています。
(勿論、持っておいた方がベターではありますが)
ナイフは必要か?
まあ、これは銃刀法とか軽犯罪法とかも絡む話ですので、それを持つかどうかは自己責任でお願いします。
ってか、キャンプですらナイフを使う事って少ないので、災害時に避難するとかですと自分では調理しない前提ですので、ますますナイフの出番は無いです。
とは言え、ロープや紐を切ったり、布を切り裂いたりするシチュエーションは高確率で発生するので、刃物を何も持っていないってのは不便過ぎますね。
ちなみに大型ナイフがあると焚き火とかするのに役に立ちそうな気もするでしょうが、実際にはノコギリや斧の方が効率良いので、そちらを推奨します。
(サバイバルグッズと防災グッズは違うので)
工具とか必要か?
無くても死なないとは思うし、まったく使わないで避難生活を終える可能性もあるのですが、チョットした工具はあった方が良いです。
具体的には『バイスプライヤー』と『プラスドライバー』と『ダイヤモンドヤスリ』くらいですかね?
バイスプライヤーってのは普通のプライヤーよりも挟むチカラが協力な奴でして、コレがあるとちょっとしたボルトとかネジを掴んで強引に回す事が出来ます。
(モンキーレンチはボルトを回す事にしか使えないので却下)
また、大抵はワイヤーカッターも付いているので、針金とかを切断する事も出来るので便利です。
プラスドライバーも出番が無さそうですが、わりと現代アイテムはプラスドライバーが無いと蓋を開ける事も出来ない製品とか多いし、プラスネジを回すのは他で代用出来ないので1本あると安心ですね。
ダイヤモンドヤスリも出番は少な目ですが、爪を削ったりするかもです。
あとはナイフ用の砥石、瞬間接着剤は欲しいかな?
「そんな物持って何に使うの?」って人には必要ないアイテムですが、そこそこ修理したり工作出来る人は持っておきましょう。
他にもステンレス製のワイヤーとかガムテープ(ダクトテープでも可)は必須ですし、釣り糸と針があると根性入れれば「傷口も縫える」ので持っていた方がベターです。
さらにゴムバンド(ホームセンターで売ってます)はあると便利です。
ザックに装着した荷物が落ちない様に縛ったり、荷物をくくり付けるのに活躍します。
通帳とかのコピー
災害救助が始まって被災地から脱出した場合、最終的にはマネーが必要になると思うので銀行の預金通帳のコピー(口座番号を知る為)くらいは必要でしょうか?
後はまあ、キャッシュカードと現金が少々あればどうにかこうにか。
他にも連絡先を書いた手帳とボールペン、油性マジックは必須です。
ついでに自分の血液型や持病、アレルギーの有無、緊急時の連絡先とか書いておきましょう。
そして!
とりあえず大地震が発生したら油性マジックで自分の腕とかに名前と電話番号、血液型くらいは書いておきましょう。
もしも貴方に何かあった場合、血液型が書いてあればそれで助かる場合があるかもですし、御遺体になった場合は身元確認が素早く出来るので、縁起は悪いかもですがやっておきべきです。
(理想、焼死しても身元確認が可能なドッグタグみたいな認識票がベター)
あったら便利なアイテムとか?
究極的には「無いと死んじゃうモノ以外は絶対に持たない!」のがサバイバルですが、防災グッズって観点ですと「あった方が快適に過ごせるアイテム」ってのも視野に入るのが悩ましい所ですね。
と言う訳でココから先はザックに余裕があったら持っておきたいアイテムとなります。
『ソーラー充電パネル』
「手回し発電出来るラジオを持っているので必要ない!」って人も居るかもですが、実は手回し発電でスマホを充電する為には、30分どころか1時間とか回し続けないと無理でして、もしもスマホを0%から100%まで充電しようと思ったら人間には無理ゲーで御座います。
(実際、手回し充電器でスマホを完璧に充電した人は、筆者が知る限りこの世に居ません)
と、言う訳でAmazonとかで売っている『ソーラー充電パネル』を用意しておきましょう。
若干、ソーラーパネルの付いたモバイルバッテリーって手も有りますが、あれも雀の涙ほどしか充電出来ないので、よほど日差しの強い日以外は期待出来ないですし、満充電したって話も聞かないので期待出来ません。
しかし!
この安っぽいと言うか実際に3000円チョイと激安なソーラーパネルは、ちゃんとモバイルバッテリーなどを満タンに充電する能力があるので、自分でスマホとかを充電したい人には必須で御座います。
勿論、大災害時も救援活動が始まると”充電ステーション”みたいなのが作られると思いますが、スマホとかって充電に時間が掛かる為にメチャメチャ混むので、自分で充電出来る設備を用意しておいた方が何かと便利かなと。
ま、ちょいと昔はこういうアイテムも数万円したのでアレなんですけれども、わずか3千円とか5千円で買えるのに準備しないとか意味不明ですので、一家に一台のつもりで準備しておけばいいじゃない。
しいて言うなら大きさはともかく、若干の重量を感じるので「絶対に必要!」とまでは言えないアイテムである事も間違いないと思います。
お菓子と紅茶
そこはコーヒーでも良いのですが、やはり毎日「水だけで過ごす」ってのは苦行でして、21世紀では軍隊ですらドリンクの粉末やコーヒー、紅茶をレーション(携行食糧)に取り入れているので、防災グッズに取り入れてもいいじゃない。
ちなみに自衛隊は何故か未だに根性論が蔓延しているのか、標準装備と言うかレーションの中にドリンク系は何も無いらしいですよ?
(中華人民共和国軍ですら入っているのにw)
すでに浄水器を持っているので水源さえ確保出来れば水を沢山使えるのは有り難い事でして、歯を磨いたり紅茶を飲んだり贅沢出来るのは、精神衛生上よろしいかと存じます。
筆者は一番シンプルな紅茶のティーバッグを持っています。
「頑張ればひとつのティーバッグで2杯、3杯飲める!」みたいな貧乏臭い理由で紅茶チョイスですが、まあカップスープとかだとカロリーも取れるし、スポーツドリンク系の粉末なら脱水症状対策にもなるので、なんでもかんでも「真水が一番!」みたいな考えは捨てて下さい。
あと、お菓子とかあるとカロリーも取れるし気分も紛れるので、空いてるスペースがあったら突っ込んでおきましょう!
フリース素材ブランケット
今回、嵩張る寝袋は持たない事にしたので、変わりにフリース素材のブランケットを用意しました。
これなら軽くて寝袋ほど嵩張らないので、アルミ蒸着シートで寝袋っぽいのを作れば寒さはしのげるでしょうか?
で、このジップロックに超圧縮して入ってるのは防寒ベストでして、”ワークマン”で買った奴ですが、この様に圧縮すると小さくなるので便利です。
『防災リュック』まとめ
何はともあれ一番大事なのが”水”でして、次に寒さをしのげる服とか屋根とか、その次に食料が大事かなと。
サバイバルでは必須の”火”ですが、災害時にはロウソクの炎すら使って欲しくないので、筆者的には重要度は低いです。
ま、大規模災害時は知っての通り消防活動も実質ゼロでして、ちょっとした火で街が丸焼けになるリスクを考えると、なるべく使って欲しくないですね。
普段ならちょっとした火なら水で消せるかもですが、水道が止まればその水すら出ないので初期消火も期待出来ないですし?
あとは大人しく救助されるのを待つだけですので、そんなに大袈裟な装備は必要ないかなと。
しいて言うなら、今回は時代に合わせて無理矢理”ソーラー発電パネル”を積んだのですが、コレが思った以上に重くて嵩張ったので、最初に捨てるならコレかもですw
とは言え、救助活動が始まってもスマホ等の充電には難儀すると思うので、天気さえ良ければ充電に困らないアイテムは、重いなりの価値はあると思います。
勿論、ラジオと言う古いアイテムも情報収集には役立つかもですが、安否確認や連絡とかを考えると、スマホが使える状態(仮設の移動式基地局が稼働した時)で自分のスマホが使えないのは、備えが足りない可能性……あると思います。
そんな感じで今回は「50リッターのザックに収まる限界」を模索してみた訳ですが、個人的にはチョット容量が足りないと思いつつも、「まあ、これだけあれば死にはしないかな?」くらいにまとめたので、防災意識の低い人から見ると大袈裟な装備かもですが、この装備を最低限として一通り揃えてみて下さい。