箱根ツーリング=ラーメン
神奈川ら辺に住んでいて、ちゃちゃっとバイクでツーリングやドライブとなると箱根ら辺が手軽な定番なのですが、あえて言おう!
「何故に小田原系ラーメンを食べないのかと!」
箱根ら辺ですと海側から行けば湯河原か小田原が入り口になるのに、なんかラーメンを食べる人が意外と少ない気がします。
まあ、確かにあっち方面に行ったら「海の幸が食べたい!」みたいなモチベーションも分からなくも無いのですが、ぶっちゃけ湯河原とか小田原ってそんなに安くて旨い海鮮系の店って無いですよ?
もっとも高くて美味しい店ならありますけれども「海が近いから安いんじゃね?」みたいなパターンは通用せず、あそこら辺は昔から微妙な観光地として定番な為、ちょいちょい観光客向けの価格が標準みたいになっちゃってるので、確かに魚も悪くは無いものの、そんなにオススメ出来る感じではありません。
しかし!
安くて美味しい魚を食べられる店なら相模原にも在りますが、”小田原系ラーメン”だけはやはり湯河原&小田原ら辺で無いと堪能出来ないので、あっち方面に行ったなら、むしろ積極的に小田原系ラーメンを食べるべきではなかろうか?
と、言う訳で今回は筆者イチオシ、ってか小田原系ラーメンではナンバーワンと言われている『いしとみ』をアピールしたいと思います。
言うまでもなく小田原系ラーメンと言えば『味の大西』本店こそ至高ですが、客観的にラーメンとしての美味しさで言えば『いしとみ』が一番美味しいと思われ、平日でも安定して満席になる人気店で御座います。
ちなみに『いしとみ』はラーメン屋にしては珍しく代替わりに成功していまして、今は2代目が作っていますが、すでに3代目も働き始めているので『味の大西』が遅かれ早かれ滅亡する事を考えると、小田原系ラーメンの核としても注目の店じゃなかろうか?
『ワンタンメン大盛り』1000円
こんな感じで、どうでしょう?
昨今の洗練されたラーメンに比べると、かなりアバウトな盛り付けかもですが、逆にコレが小田原系ラーメンですので御了承下さい。
むしろ昔から小田原系ラーメンは「丼に並々とスープを入れるべし!」みたいな風潮があり、今では絶対にタブーとされる「スープの中にオバチャンの指が浸かってるやないかい!」みたいなのも、『味の大西』本店では当たり前だったんですよね~
っていうか、逆に昨今のラーメン屋がスープ少ない説が濃厚でして、昔はこんくらいスープを入れる店も少なくなかった気がするのですが、気のせいでしょうかね?
ん~……すでに2代目が作るようになってから月日も流れているので、流石に味も安定してそうですな!
小田原系ラーメンと言えば、この醤油感の強いスープに厚いラードの層、強い縮れの入った太い平打ち麺に三つ葉、黒いチャーシューに黒いメンマ、そして何よりも”ワンタン”のボリューム感で御座います。
ちなみにスープ、かなりオイリーに見えますが札幌ラーメンほどのラード感ではないですし、個人的には馴れちゃってるので普通かな?
しっかりした豚骨的な豚ガラ系清湯スープのチカラ強さ、チャーシューの煮汁を軸にした醤油感の強いタレ、どれも見事に”小田原系ラーメン”のド真ん中と言った味わいでして、本日も誠に美味しゅう御座います。
そして!
普通でも大盛りくらいの麺量なのが小田原系ラーメンなのですが、そこを大盛りにして行く攻めのスタイル……あると思います。
いや~、この独特な麺が美味しいので、なんだかんだと大盛りにしないと後悔しちゃうんですよね~
ちなみに「小田原系ラーメンはチャーシューワンタンメン!」みたいな人も居ますが、個人的にはそんなにチャーシューは美味しいと思いませんw
しかし!
この『いしとみ』はちょいちょい豚バラも使っているので、豚バラのチャーシューはイケてると思います。
そもそも小田原系ラーメンのチャーシューってボリュームはあるのですが、昔々は腿肉だった予感でして、やはり昨今のチャーシューが肩ロースや豚バラである為、純粋にチャーシューだけで比べると見劣りする部分が無くもないので、個人的にはチャーシューを増すよか麺を大盛りにして食べたい派で御座います。
そして!
やはり小田原系ラーメンと言えば餃子みたいなワンタンでして、この大きなワンタンを食べなければ、小田原系ラーメンを食べたとは言えないので覚えておきましょう。
ん~……このワンタンの味も小田原系ラーメンに忠実でして、個人的には世界一美味しいワンタンはコレだなと思っています。
ご馳走さまでした!
『ワンタンメン大盛り』総評
ラーメンってのは嗜好性の強い料理でして、人によって自分が一番好きなラーメンってのは千差万別なのですが、やはり筆者にとっての一番はこの『いしとみ』の『ワンタンメン大盛り』でFAですね!
ま、確かに小田原系ラーメンに馴染みが無い人ですと、ワンタンメンで1000円ってちょっと高いかもですが、『味の大西』は本店以外だともっと高いどころか、メチャメチャ高額ですので、むしろ『いしとみ』の値段は良心的だと思います。
それに昨今はラーメン自体の値段が上がっているので、『いしとみ』は麺量も多い事を考えると値段で言えば普通か、むしろ安いくらいかなと。
若干、麺が麺ですので「何が何でも麺カタ派」には受け入れられないかもですが、そうでないなら試してみる価値ある『いしとみ』の平打ち麺でして、喜多方ラーメンともチョット違うので、何はともあれ1度食べてみて欲しいですね。
あと超大事な事なんで書いておきますが、確かに小田原系ラーメンと言えば『味の大西』が元祖にして王道なのですが、ぶっちゃけ味に関しては『味の大西』で修行して独立した人達のラーメン屋さんの方が美味しい場合が多く、ここら辺は「血縁者で無ければ『味の大西』の看板を掲げられない」みたいな時代遅れのシステムの悪い所でして、ただ親戚ってだけで『味の大西』の看板を掲げて、やたらと高い値段のラーメンを出している店で食べて「小田原系ラーメン、言うほど美味しくないな~」みたいなパターンも多いので要注意で御座います。
ぶっちゃけて言うなら、この『いしとみ』か『しら鳥』、『国味』辺りを食べてから小田原系ラーメンの評価をして欲しいですね!
と、言う訳で箱根辺りにツーリングとかで出たのなら、帰りは西湘バイパスを使わずにちょっと国道1号線で『いしとみ』に寄って、美味しいラーメンを食べてから帰ってみて下さい。
『小田原らーめん いしとみ』営業時間
神奈川県小田原市酒匂1-23-31
営業時間 11:30~15:30 17:00~20:30
定休日 水曜日&不定休(奇数週の火曜日?)