喫茶店を巡りたい!
昔々は喫茶店と言うか”純喫茶”みたいなジャンルも賑わっていた時代がありまして、どこの町にも”地元の喫茶店”みたいな集合場所はあったし、どんなに過疎ってる駅でも駅周辺には必ず喫茶店があったのですが、あえて言おう!
「純喫茶は絶滅危惧種であると!」
ここら辺のジャンルもチェーン店による攻勢が激しい感じでして、今や老舗喫茶店と言うか純喫茶みたいなジャンルは絶滅寸前で御座います。
勿論、一応は喫茶店って脱サラして始める飲食店ナンバーワンみたいなジャンルでもあるので、わりと新規オープンの喫茶店もあるにはあるのですが、いかんせんチェーン店の圧が強い令和の時代、素人がゼロから始めて通じるってもんでもないですし、そもそも喫茶店みたいなジャンルは”雰囲気のある空間”が肝ですので、そういう渋みが出るには20年、30年の月日が必要って説もあり、結局は古き良き喫茶店は減少傾向にある事は間違いありません。
つまり!
これら渋い感じの喫茶店、まさに日本の高度成長期を見守って来た店達をエンジョイ出来る残り時間は僅かである可能性……あると思います。
ま、ここら辺は店主達の年齢による部分が大きいのですが、恐らく喫茶店全盛期からの月日を考えますと、店主が代替わりでもしていない限りは、やはり2020年東京オリンピックがひとつの区切りかな~と筆者は考えています。
と、言う訳で八王子の純喫茶『田園』に行って来ました!
ん~……こういう感じの渋い喫茶店、まさに町の宝だと思うのですが、やはり昨今の若人は利便性とかSNS映えを優先する傾向があるので、やはり時代の流れには勝てない感は否めません。
筆者、そんなに外でコーヒーとか飲まない派ですが、やはり店を選ぶ時は渋めの個人店を利用する感じでして、こうして1杯でもコーヒーを飲む事が文化の継承になると思っています。
ってか、思ったよりもメニューが豊富じゃない?
カレーもあるとなると、これはカレーを食べにまた来なきゃですね~
『ハムサンドイッチ モーニング』550円
こんな感じで、どうでしょう?
ん~、こういうミニマムな感じのプレート、今となっては超懐かしいし一周回ってオシャレでしか無いですな!
ま、確かにチェーン店のモーニングセットの方が内容は豪華かもですが、なんでもかんでもコスパやボリュームで食事の良し悪しが決まる訳ではありません。
構成としてはベーシックな感じの『田園』のモーニングですが、さりげなくスープが付いてたりするのも嬉しいですね~
気になるハムサンドの方ですが、かなり大人しい感じの味付けでして、特にバター感が強い訳でもなく、マスタードが尖っている訳でもない、落ち着いた感じなのも『田園』っぽいと思います。
ご馳走さまでした!
『ハムサンドイッチ モーニング』総評
と、言う訳で誠に有意義な時間を過ごせた感じの筆者でして、やはり人生にはこういう時間が必要だと思った次第です。
いやね。
別にハムサンドとコーヒーなら家でも簡単に作れる訳ですが、やはり『田園』みたいな空間で食べるのとは別モノでして、食事とは空腹を満たす為だけに非ずって事を再確認しちゃった感じ?
ま、我らオッサン世代ですと、多かれ少なかれこういう『田園』みたいな渋い純喫茶での想い出とかもある訳ですが、今を生きる人々が安いからとか便利だからみたいな安易な理由でチェーン店ばかりを利用した結果、これから生まれて来るであろう子供達が大人になる頃には、これら純喫茶的な文化に触れる事が出来なくなると思うと、ちょっと可哀想だな~って。
と、言う訳で八王子ら辺に行ったなら、この『田園』でコーヒーの一杯でも飲んでみたら良いと思うので、是非みなさんも『田園』に行ってみて下さい。
純喫茶『田園』
東京都八王子市旭町2-7
営業時間 9:00~20:00
定休日 日曜日