まさかの八王子開催ですと?
この手のイベント、大抵は都内と言うか都心部ですのでスルー案件な感じですが、今回は八王子(やや東京都内)って感じですので、ランチのついでに観に行っちゃう感じで、どうでしょう?
ま、そもそもが40~50代のオッサンであれば”王立宇宙軍 オネアミスの翼”とか説明無用なんですけれども、平成生まれのヤングな世代には補足が必要だと思うので、あえて言おう!
「とりあえずDVDを買って観て下さいと!」
そこはブルーレイを推すべき案件ですし『八王子市夢美術館』にも売っていたのですが、定価で8000円オーバーってのは微妙でして、DVDなら2000円チョイですので、そこは『AKIRA』みたいにブルーレイが安くなると信じて待つのも正解で御座います。
圧倒的、設定の緻密さを知る!
ま、『ルパン三世 カリオストロの城』から『AKIRA』、『オネアミスの翼』はアニメ映画の金字塔と言うかレジェンドでして、予算的な面から考えても二度と作れないレベルにある名作中の名作です。
その中でも当時はさしてヒットしなかった、と言うか賛否両論あったのが『オネアミスの翼』でして、子供にはストーリーが分かりにくく、大人にとっては地味な感じの展開でして、最後のロケット打ち上げシーンでこそ盛り上がるものの、さしてイケメンが出る訳でもなく、ヒロインが可愛い訳でもなく、淡々と世界が流れる感じの構成だったりします。
ですので、その後はセル画がCGに移行し始めたりした今になって、「やっぱスゲーんじゃね?」みたいな感じで評価がグイグイ上昇し、今回の開催になったのかなと。
もっとも『オネアミスの翼』の制作陣を見てみれば一目瞭然、そりゃレジェンドでしょうがって納得して頂けると思われ、とにかく凄いの一言に尽きるのです。
そんな感じでアニメ映画の中でもマニアックな『オネアミスの翼』でして、ちょっと一般のライトユーザーには響かないかもですが、やはりアニメの歴史を語るなら外せないと思うので、この機会を逃す手は無いと思います。
個人的にはもっとセル画とかあったらな~とか?
もっとも展示内容は渋いながらも充実しているので、これはこれで有りなんですけれども。
やっぱ色がないと普通の人の興味は惹かない可能性……あると思います。
んで。
とりあえずSF的な世界観ではありますが、リアリティーを持たせる為にアニメの中に登場するアイテムと言うか、小道具、衣装、メカニックなどなど、かなり緻密な設定をしていた可能性……あると思います。
ま、そこら辺の資料の一部を集めて展示したのが、今回の『王立宇宙軍 オネアミスの翼 展』な訳でして、今まで公開される事のなかった資料の数々が観られる感じになっております。
ゆえに『オネアミスの翼』に興味が無い人には、セル画とかは少なく設定資料集(の元本)みたいなのが中心の展示ですので、かなりノーチャンスな感じではありますが、逆に『オネアミスの翼』が好きな人には、かなり興味深い展示内容である事を報告しておきましょう。
とりあえず”写真撮影可”(各種条件あり)ですので、展示の雰囲気を伝える為に写真を撮りましたが、実際にはかなり精細なラフだったりして、当時の”熱量”を知る事が出来ます。
恐らく、普通のアニメではここまで細部の設定を細かく指定したりはしないと思うのですが、作品にリアリティーを持たせ感情移入しやすくする為に、かなり完成された世界観だった事を示す資料の数々……好きな人には堪らないと思います。
ま、そこら辺のリアリティーを求め過ぎたが故に、主人公もヒロインも地味になっちゃってる感は否めませんが、そこまで徹底して『オネアミスの翼』の世界観を表現するのはスゲーなと思った次第です。
『王立宇宙軍 オネアミスの翼 展』総評
個人的には満足出来た展示内容でしたが、かなりマニアックな展示内容ですので、作品をまったく知らない人には響かないかもですね。
ま、美術展とかってそういうモノですから、これで良いと思いますけども。
とは言え、如何せんPRが弱いと言うか『王立宇宙軍 オネアミスの翼 展』を八王子で開催中な事を知ってる人が少ないと思われ、もうちょっと宣伝して欲しい感は否めないでしょうか?
正直、ブルーレイやDVDは定価販売なので「Amazonで買うわボケが!」感は有りますが、パンフレットはイイ感じに資料やエピソードが詰め込まれていたので、そこら辺は買っておいた方が良いかもです。
ちなみに入場料はアダルト600円とリーズナブルですので、ちょっとランチのついでに観て回る体で良いと思うんで、是非みなさんも観に行ってみて下さい。
『王立宇宙軍 オネアミスの翼展』
八王子市夢美術館
東京都八王子市八日町8-8-1
開場時間 10:00~17:00(入場は16時半まで)
2018年 9月14日~11月11日