ラーメン屋とライター(評論家)の癒着
と、言う訳で「強気な値段」と言うたライターの発言にキレたラーメン屋さんが、居るけれどもどうでしょうかね~って。
個人的には「強気な値段」ってのは、わりとオブラートに包んでると思われ、「それでキレるの?」って感じで御座います。
勿論、強気な値段って書く自由もあるし、それにキレる自由もあるので、好きなだけ戦ったら良いじゃんって思うけれども、強気な値段って書いた側が発言を削除したので、すでに勝負合った説。
ですが。
これって単なる”ボタンのかけ間違い”と言えばそれまでですが、本当はラーメン屋と評論家&ライター側にある”癒着問題”が事の根底にあるので、あえて記事化しておくスタイル。
すでに周知の事実と言うか、実際問題として評論家にせよライターにせよYouTuber、なんならテレビ番組も含めて、いわゆるメディア側は取材対象のラーメン屋さんに、最大限の忖度を働いております。
いわゆる”提灯記事”と呼ばれるヤツでして、褒めて褒めて褒め殺すだけ、一切のディスをしないのが2000年以降の主流かなと。
これはラーメンに限らず、車のレビューとかも含めてでして、ぶっちゃけ昭和の時代みたいな”尖った記事”、良い事も悪い事も正直に記事にするってのが、まったく無くなったのが今の時代かな~って。
いやいや、昔々の記事とかって、わりとガチに酷評とかしてたのも普通にあったのですが、最近じゃ一切見かけませんからね?
なぜ忖度を働くのか?
本来、記事を書いて下さいと依頼された宣伝用の”PR記事”に関しては、依頼する側からマネーを貰っている為、嘘で塗り固めてでも褒めちぎる記事を書いております。
なので、それは完全にノーディスで終わるし、編集部が当然ながらダメ出しするので、良い事ばかり書いてあるのが当たり前説。
ここら辺、実は”ステマ規制”が始まったので、本当は飲食の提供や金銭を受け取った場合、メディア側はそれを告知しないとダメなのですが、ぶっちゃけそんな事を守るメディアは皆無でして、そこら辺も大問題な訳ですが。
で。
飲食店の場合、そういうPR記事は珍しいかもですが、物販系とかは主流でして、それなりメディアの収入源になってるぞと。
なので、メディア側と言うか編集部としては、そういう嘘でも良いから褒めておけ的なのが、記事としては有り難い説でして、そういう風に仕向ける訳ですよ。
そりゃ、酷評すらも正直に載せるトコロよか、嘘でも褒めちぎるトコロに、取材される側としては記事は依頼したい訳じゃないですか?
で。
PR記事じゃ無くても嘘こいて褒めちぎった記事の方が、反響も良いしクレームも少ないので、いつの間にかPR記事以外でも”提灯記事”が求められる時代になっちゃったぞと。
ライター側としては、基本的にフリーライターが多い時代ですんで、編集部がそういう方針ならば、それに歯向かうと仕事が無くなる訳でして、結果的に今現在生き残ってる現役ライター、提灯記事ばかり書く嘘の得意な人種になってしまうのは仕方ないぞと。
これはラーメンや飲食店に限らず、映画評論とか車のレビューも同じですんで、どうしたもんかな~って。
ここら辺を突っ込んでも「いや、そういう仕事ですんで!」って答えが定型ですし、実際に仕事と割り切って嘘も書いてるんで、そこは読んだり見たりする側が察しないとダメな時代で御座います。
ラーメン評論家の癒着
そもそもラーメン評論家って定義、どこで決めるんですかって思うでしょうが、やはり最終的にはメディアの露出度だと思います。
例え年間ラーメン1000杯食べるって言うても、自分のSNSで発信してるだけでは、ただのラーメン好きとしか認知されないぞと。
と、なるとメディアに露出する為には、ラーメンの記事と言うか論評もしなきゃですんで、それなりラーメン屋さんとの距離も近くなる訳ですよ。
そうやってラーメン屋とのコネの多さが、評論家としての地位を維持する最大のポイントになり、結果的には「ラーメンの評論は出来ない評論家」ばかりになってる説。
絶対にネガティブな事は発信出来ないとか、それはもう評論じゃないよね?
いや、本来は”神の舌を持つ”みたいな感じで、圧倒的な味覚を持ったラーメン評論家が居れば最高なのですが、そんな天才は滅多にいませんからね~
なので、ラーメン評論家を名乗ろうとか、目指そうって人達は、ひたすらラーメン屋に媚びて媚びて媚びまくって、地位を確立してる説。
いますよね?
男子とか女子とか限定しないけれども、さんざんラーメン屋と仲良いアピールしたSNSを続けておいて、ある程度まで認知されたら自分でビジネス始める人達。
みたいな感じで、今の時代はラーメン評論家に求められる仕事、実はラーメンの味を細かく判定する事では無く、ただ単にラーメン屋さん達と、どんだけ仲良く癒着出来るかに全てがあるぞと。
ま、癒着と言うと金銭のやりとりして無いので、「癒着じゃない!」って怒る評論家やライターも居るでしょうが、店のマイナス面は全て無かった事にして、良い事ばかりアピールするのも、それはそれで忖度しているので、癒着である事は間違いないでしょ~
え?
それってラーメン評論家と呼べるんですかね?
勘違いし始めたラーメン屋
みたいな環境が整った為、今となってはラーメン屋の多くが勘違いしてる説。
”取材がある=店の宣伝になる”みたいな勘違いをしてるラーメン屋が多いし、まあ実際にそういうパターンしか無いので、今回みたいに「強気な値段」と書いただけで発狂されてしまう罠。
何度も書いておくけれども、別に金もらった広告案件以外、褒めちぎらなきゃならない義務なんか、本当は1mmも無いからね?
まあね~
これはラーメン屋を勘違いさせちゃったメディアが悪いのですが、そんな環境に甘んじて勘違いし始めた店側も、どうかと思いますよ?
なんかね~
YouTubeとか見てると「評論家やライター、YouTuberは一緒にラーメンを盛り上げる仲間!」みたいに言うてる店主が多いけれども、その認識は何処から来てるかっちゅうたら、今までの提灯記事とかベタベタの癒着が根底にあると思われ、だからヤツらは褒めて当然みたいに思ってる空気感は否めない。
そういう仲間内の温いやりとりで良しとするのは、まあ仲間内でやってるなら自由だけれども、外野から見たら腐ってんな~って。
本来、取材って事であれば敵とは言わないけれども、必ずしも味方だとは限らない”公平なスタンス”が、取材ルールとしてあるべきなのですが、そういうコンプライアンスも(略
今まで散々、美味しい美味しいと連呼されてたので、勘違いしちゃう店主が多いのは仕方ないけれども、所詮はメディアが言う美味しいは、半分くらい嘘だと思わないと、自分を見失っちゃうぞ~って。
言うたらアレですが、昔々のメディアみたいにガチなレビューと言うか記事は理論上、今の環境では絶対に出てこない説でして、そこを良く考えないとでしょ~
そもそも人間の味覚は人それぞれ、特にラーメンの好みは「え?なんで?」みたいなパターンも多いので、仮にYouTuberまで含めて10人取材に来たとして、10人が美味しいって結論になる事自体、有り得ないと思いませんか?
それは誰もが自分の利益の為に「美味しくも無いけども、美味しいって言っとくか~」ってやってるだけ、己の保身の為にラーメン屋に忖度してるだけで御座います。
その代表格が某YouTuberでして、あれはラーメンの評価では無く、単に宣伝してるだけでしかない。
ま、そういうビジネスですんで、それはそれで悪い事では無いし、本人も味覚音痴的な感じで予防線貼ってるし、美味しいって思ったから美味しいって言うたと主張されたら、それ以上の追求は誰にも出来ないぞと。
つまり、YouTube界隈やメディア全般、食べようが食べなかろうが、最初から美味しいって結論在りきで、動画や記事を作っているので、もはやレビューと言うよか、ただのフィクション(略
ラーメン1杯千円の壁問題
ついでに書いておきますと、なんか「ラーメン1杯千円の壁」って言うなって風潮になってますが、あえて言おう!
「最初に壁作ったのはラーメン屋だからなと!」
昔々ですんで誰の発言か忘れたけれども、わりと「ラーメンなら千円で感動させる事が出来る!」みたいなアピールをしてたし、そんな雰囲気が形成されて、なんとなく”ラーメン1杯千円の壁”が作られた説を忘れていませんか?
ラーメン屋サイドで、自ら千円以内でメチャ美味しいラーメンを提供するってハードルを作ってたのは間違いなく、デフォで千円越えるラーメンを出すようになったのは、そんなに昔の話じゃないぞと。
勿論、美味しいラーメンを作ろうと思ったら、高級食材勝負になりがちですんで、そうならないようにラーメン界隈で自然と作られた”自主規制”みたいなモノだとは思うけれども。
で。
そんな時代が長かった為、ラーメン1杯500円の壁は一瞬で過ぎ去り、650円とか750円とか、ちょっと800円は高いな~みたいな時代が、そこそこ続いた訳ですね。
なので、ぶっちゃけ今頃になって「ラーメン1杯千円って言うな!」ってキレられても、消費者側は「え?今までさんざん千円で美味いの喰わすって言うてたじゃん?」って話で御座います。
多分、多くのラーメン屋は「俺はそんな事言ってない!」と言うでしょうが、何気に千円の壁ルールに甘んじて、千円に収めるようにラーメンを作ってた事実は、間違いないので曲げられないぞと。
いや、なんなら千円を超えたラーメンが出た時、ラーメン屋の中からも否定的な意見は出てましたからね?
千円越えるラーメンなら美味しく作れて当たり前、千円以内でいかに美味しく作れるかが技術云々(略
「今は状況が全然違う!」って言うでしょうが、それこそ10年以上は千円の壁でやって来たので、いきなり言われても消費者サイドは困っちゃうぞと。
ラーメン屋が潰れるのは店主の責任
さらに書いておきますと、なんか最近ラーメン屋の閉店が多いのは、ラーメン1杯千円にこだわる客が悪いみたいな風潮ですが、それは完全に間違いですな!
値段を上げるも下げるも店主が決めてる訳でして、値段を上げて客足が遠のいたのなら、所詮は貴方のラーメン、そこまでの価値しか無かったぞってのが資本主義ですんで。
ついでに書いておきますが、上記みたいな理由で今まで散々、ラーメン屋はメディアとかに持ち上げられて、その波に乗ってブームが出来、それで店舗が増えた説は否めず、言わば今までが”ボーナスステージ”だっただけですからね?
ラーメン1杯千円発言にキレたり、コスパコスパうるせーとか言うて当たり散らしているけれども、ぶっちゃけラーメンが千円を超えて来た結果、他の美味しい飲食店とも値段がバッティングして来た説でして、今までみたいな価格勝負が成立しなくなってる……ってのが、千円の壁の本当の”意味”であり、問題だと思うんですよね~
なので、解決策としては千円で食べれる他の料理に負けない満足感を、食べに来るお客さんに与える事しか無い訳でして、他の理由で解消される事は無いぞと。
ココ。
コレこそが一番大事な事でして、この件に関しては全ての飲食店、なんなら商品やサービスにも通じる真理で御座います。
まあ、確かに爪に火を灯す勢いで、経費削減に励んでいるラーメン屋の苦労は分かるけれども、それは全ての飲食店が同じですし、そういう部分まで知ってて食べて欲しいとか、SNSで発信して欲しいとか、マジに客目線で言うたら「そんなん知らんがな」でFAでしょ。
まあね~
「ラーメン屋が潰れるのは店主の責任」ってのは言い過ぎだと思うでしょうが、店のロケーションや味、値段を決めるのは店主でしか無いので、それを「値上げさせない客が悪い!」とか「値上げして来なくなった客が悪い!」ってのは、完全に的外れで御座います。
ま、ラーメン屋的にはコスパで比べられるのも「他所は他所!ウチはウチだから!」って思ってるでしょうが、そんなの信者以外には通用しない説でして、一般客に値段とラーメン(中身含む)を他店と比べるなと言うてもですよ?
基本、ラーメンに限らず世の中のモノ、ほぼ全てが他と比べられるのが常でして、就職だって恋愛だって結婚だって、他人と比べられた結果ですんで、「他と比べるな!」ってのは、ゆとり世代の論法(略
大体、昨今の値上げで全てのラーメン屋が潰れた訳ではない説でして、それが全ての結論でしかないぞと。
今でも行列な店は行列ですんで、そういうラーメンを作れなかった店主、飲食店に向かないロケーションを選んだ店主の力量不足ですし、それが”客商売”ってもんですからね?
正直、時代が変わった事が分かってない件
みたいな感じでして、とりあえず言える事は、もうラーメン屋一強なボーナスステージは終わったので、これからは他の飲食店とも戦わなきゃだぞ~って事は、認知して欲しいと思います。
もうね~
評論家は……まあ癒着してナンボですんでアレですが、ライターや客に絶対ディスるなとか、ラーメン1杯千円の壁って言うなとか、コスパで比べるなとか、つまらねぇ”圧力”をかける時代じゃ無くなった事を、ラーメン屋さん自信が気付かないとダメでしょ。
ぶっちゃけ、飲食関係は幅広く食べてる筆者に言わせて貰えば、今まで甘やかされて育ったラーメン屋が、環境が変わって他の飲食店と競合し始めた事に、文句を言ってるようにしか見えないぞと。
いや、本当にラーメン屋のメディア露出度、他の飲食店に比べて異常に高かった訳でして、それがラーメンブームだった訳ですけれども。
ついでに書いておくけれども、ブーブー言ってるラーメン屋の店主、往々にして高級車に乗ってますからね?
ってか、高級車と言うよりは、なんならスーパーカーレベルも視野でして、みなさんが思ってるのとは桁違いだぞ~って。
別に社長が金を何に使おうとも自由だけれども、わりとラーメン屋って最初に車を買う勢が多い説でして、会社の従業員数や年商に比べて、乗ってる車は釣り合わないと言うか、世間一般の会社の社長から見たら異常ですからね?
勿論、自身の努力と才能で高級車が買えた訳でして、そこに文句を言うつもりは無いけれども、芸能人みたいな高級車乗り回しておいて、ラーメン屋の経営が苦しいとかツライとか言うても、説得力はゼロだぞと。
いや、本当に聞いてから同情した方が良いですよ?
キツイキツイ言うてるラーメン店の店主、会社名義の車も含めて、どんな車を所有してるのかを。
それでブロックされたら……所詮そういう事ですんで。
それこそ何十年と小さな町中華やってて、愛車はカブですとかだったら「もっと値上げして!」とか思うけれども、高級車乗ってて経営が苦しい発言は、むしろ庶民の反感を買うだけですんで、そういう苦労話は高級車と一緒に胸のウチにしまっとけと。
そんな高リスク高リターンなラーメン屋を自ら選んで商売として始めたんだから、今の状況を客とかライターのせいにするのは、ただの甘えにしか見えないんでカッコ悪いかな?
と、言う訳で1mmくらいしか忖度しない筆者の目線ですと、ドイツもコイツも嘘ばっかり言いやがってでして、昨今の”褒めるのが善でディスは悪”とか”みんなが幸せになれる記事”とか全部爆発しろと思っていて、もっと昔々みたいな殺伐感が、日本の国力を伸ばすと言うか、美味しいラーメンを作るんじゃないのかなと。
「美味しいって言えば、みんなが幸せでしょ?」って思ってる人も存在しますが、それは知能が足りてない説でして、美味しく無いモノを美味しいと発信したが為に、誰かが貴方を信じて不味いモノを食べさせられていたとしたら……それはそれで不幸をバラ撒いてますからね?
って事で、とりあえずラーメン屋と評論家の癒着は、そういうビジネスなので止められないけれども、少なくともライターだったら、店側では無く読者側に立つのが、本来の趣旨だと思うので、そこら辺のスタンスがブレないようにしたいと思います。