『中華そば 鷙』オープン!
と、言う訳で”鷙”と書いて”あらどり”と読むらしいのですが、あえて言おう!
「本日、オープンであると!」
いやいや。
ぶっちゃけ隣の『ぶっ豚』と同じくらいのタイミングで工事は始まった記憶なのですが、やたらと完成までに時間が掛かっているような?
ま、そんな感じで数日前から、この『中華そば 鷙(あらどり)』がオープンする事は知っていたので、それとなく速攻で食べに行ってみた次第。
ん~……とりあえず”鴨と上州地鶏”みたいな感じでして、そこら辺がウリなんですかね~
って最初は思っていたのですが、なんか魚介系のラーメンもあるっぽいし、なんなら最初っから冷やしラーメンとか、つけ麺まである感じでして、とりあえず言う程に鶏専門では無い予感。
ま、一応は書いておきますが、この『中華そば 鷙』はちゃんと上州地鶏の認定証があったので、産地偽装とかは無さそうですね~
木曜日をオープンにしたのも正解と思われ、いきなり初日を土日とかに設定すると、大抵はオペレーションでパニくるので、わりとお客さんが少ないっぽい日にオープンするのは、セオリーだと思います。
ま、産地偽装ラーメンな”梅澤愛優香”(古川博一)の店とか、相模原にも一瞬だけあったのですが、なんとオープン初日は換気扇の工事が終わっておらず、実は換気扇は稼働してなかった説でして、それは完全に消防法違反だったりするし、一酸化炭素中毒の恐れもあったりして、やっぱ頭おかしい店はスケールが違うと思った次第。
『中華そば 鷙』のメニュー
って事で、メニューの方はこんな感じ~
ま、こうして外から見える様にメニューを貼っておいて頂けると、かなり助かるかもでして、やはりこの『中華そば 鷙』はどこぞの飲食店系列っぽいですな!
(京王永山駅ら辺に系列店の『中華そば 獅』がある模様)
ついでに書いておきますと、やはり初見の店だと券売機の前で悩んでしまう人が多いので、予め外で何を食べるか決められるってのは超大事だと思います。
ん~……微妙に丼モノとか”お茶漬け”みたいなアイテムもあり、かなりサイドメニューも研究されてる感がありますね~
ココら辺から考察しても、昨日今日に飲食店を始めたって訳ではなく、かなりのノウハウを蓄積してる会社が経営してるのかな~って。
ついでに書いておきますと、普通の人はそこまで気にしないかもですが、このメニューも随所に”春よ恋”とか”伊豆下田産”とか”鴨と上州地鶏”とかパワーワードが書いてあり、メニュー表の作り方とかもプロっぽいです。
さらに書いておきますと、こうして原材料とかの”ウンチク”を書いておく事で、食べる前から「美味しいに違いない!」みたいな印象を植え付ける事が出来るので、そこら辺もプロの仕業かなと。
って事で、券売機はこんな感じ~
こうして見ると券売機も凝っているかもでして、『炙り肉丼』(290円)の「バターが香る芳醇ワインソース」みたいなキャッチも上手いと思います。
ん~……値段の方もかなり上手い感じでして安過ぎず高過ぎず、イイ感じの値段になっていると思いますね~
いやいや、コレはかなり手強いと言うか、同業者的には強力なライバルが出現って感じかもですよ?
こういう意識高い系な感じの盛り付け、かつ値段もそこまで高くはないとか、かなり色々と研究していると思われ、もしくは優秀なコンサルが入ってる説まであると思います。
まあ、逆に言うとこれだけのスープの種類、この店舗で仕込んでいるのかっちゅうたら、どうかな~って感じでして、なんとなくセントラルキッチンな予感。
(真偽は謎ですが)
そこら辺は寸胴のサイズとかでも予測出来るので、暇な人は色々と眺めておいた方が良いかもです。
ついでに書いておきますと、最近のラーメンチェーン店はセントラルキッチンが主流でして、やはりコストを抑える事が出来るし、味もまあまあ安定しやすいし、何よりも各店舗に職人を配置する必要がなくオペトレに掛かる時間もメチャメチャ短縮出来るし、結果的に人件費も抑えられるし、なんなら豚骨とかを煮る時の臭気とかも少な目なので駅前でも出店出来るなどなど、色々な理由があってチェーン店はセントラルキッチンになってるぞと。
卓上調味料は、こんな感じで御座います。
『中華そば』790円
こんな感じで、どうでしょう?
いや!
確かに筆者も『金目鯛塩そば』を食べたいのですが、やはり初見の店は一番安い、もとい一番ベーシックなのから食べるのがレビューのセオリーで御座います。
ま、普通の人は自分が好きなラーメンを食べたら正解なのですが、レビューを書こうって人はそこら辺まで気を使わないとですからね~
さてさて。
そんなこんなで『中華そば』となりますが、正式名称は『鴨と上州地鶏 中華そば』なのかしら?
まあ、細けぇ事はいいだよの精神で、そこら辺はスルーしますけれども。
ま、一応はPOPにウンチクが書いてあるので、一応は引用しておきます?
鴨と稀少な「上州地鶏の丸鶏」を大量に使用。
こだわりの水と適切な温度管理で9時間以上かけ、丁寧に素材の旨味を煮出しました。
濃厚な旨味と独特の香りを味わえる唯一無二のスープです。
との事でして、ここら辺も上手い事書いてるな~って。
いや、ぶっちゃけて言うなら、コレ系の水鶏的な昨今の醤油ラーメン、どこも似た様な事をやっているので、別にこの『中華そば 鷙』が特別凄い作り方をしている訳ではないのですが、こういう情報を食べる側に先に与えて置く事で、「このラーメンは絶対に美味しいに違いない!これだけコダワリがあるのだから!」みたいな先入観を植え付ける事が可能となります。
ま、別にそういう作戦と言うか戦略、筆者も否定はしませんけれども。
まあ、某店みたいに凄い材料を使っていると書いておきながら、「実はほぼ最初の頃から食材を偽装してました~返金して欲しければ領収書を持って来て下さ~い、まあ領収書なんか出してないけどな!」って『麺匠 八雲』みたいなのは論外と言うか単純に犯罪でしかありませんが、PRの文章とかを工夫して、消費者に美味しいと思い込ませるのは……まあ、正攻法っちゃ正攻法かな?
チャーシューの方は2種類、鶏と豚な感じですが、どちらもなかなかイイ感じかな?
特に豚の方は立派なサイズでして、これがオープン当初だけなのか、これからも続けるのかってトコロは注目だと思います。
いや、マジにオープンの時だけチャーシューを大きくしたり、厚くする店も有りますからね?
って事で、気になる味の方ですが、あえて言おう!
「何気に美味しい気がすると!」
若干、PR文の刷り込み効果はゼロでは無いとしても、なかなか美味しいかもでして、この値段でこの味だったら売れるんじゃないでしょうか?
ま、一応は真面目にレビューしますと、言う程に丸鶏ガッツリって訳でもなく鴨感もそこまでじゃないな~って思うものの、逆にラーメン的にはバランスの良い味なので、特にディスる要素もないぞと。
麺の方は細麺でして、啜り心地を重視してか、若干長めに麺を切ってる気がします。
ご馳走様でした!
『中華そば』総評
と、言う訳で普通に美味しかった『中華そば 鷙』の『中華そば』でして、これで790円だったらリピートしちゃう自分が居るかも?
まあね。
丸鶏を大量に使用って書いても、どんだけ入れたら大量なのかって定義も無いですし、良く読んでみると麺の方も”国産全粒粉「春よ恋」と厳選した数種類の小麦の特製ブレンド”って書いてあるものの、まず全粒粉の割合は麺を見た感じですと、かなり低いですし、そうなると主力は「春よ恋」以外の小麦粉、特製ブレンドって書くと「特製なのか!」って雰囲気になりますが、要はただ小麦粉を混ぜただけですからね~
ん~……多分、普通の人だとそこまで深読みしないので、単純にラーメンのビジュアル、メニューに書いてあるPR文を鵜呑みにした結果、かなり多くの人が「このラーメンは美味しい!」ってなる予感ですけれども、流石に筆者レベルで色々と食べていると、そこら辺の”孔明の罠”は軽くスルーするので、自分的にはそこまで凄いラーメンだとは思わないし、実際の感想も普通に美味しいくらいですな。
なんか心がネジ曲がっているみたいで恐縮ですが、やはりこういう仕事を長くやっていると、そこら辺は冷静になってしまうので、一般人みたいにフレッシュな気持で楽しめない説……あると思います!
って事で、まあ深く考えないで食べれば、普通に美味しい『中華そば 鷙』のラーメンだと思うので、気になる人は食べに行ってみて下さい。
『中華そば 鷙(あらどり)』営業時間
神奈川県相模原市中央区淵野辺3-6-15
営業時間 11:00~15:30 17:00~23:00
定休日 年中無休